コンセプト

小さなお菓子屋さんのコンセプトの考え方

「コンセプト」という言葉、見たり聞いたりしたことはありますか?

コンセプトがなくても、製造場所が確保できれば販売することはできます。ただ、コンセプトがあった方が売れます◎

コンセプトがあれば売れるとは限りません。ただ、売れているお店はコンセプトがあります◎

コンセプト、気になってきましたか?この記事読んで、ぜひコンセプトを立ててみてください!

そもそもコンセプトとは?

正解はない話だと捉えています。

その上で、コンセプトとは「お菓子屋さん視点の世界観」と定義しています。

確かにお菓子を作って売っているのですが、お菓子販売はある意味手段といいますか、「ただ単にお菓子を作って売りたい」だけではなく、お菓子販売を通してどんな世界を作りたいのか、この部分がコンセプトです。

なぜコンセプトが必要なの?

これだけモノが溢れている今、人は「何をするか」ではなく、「なぜそれをするか」によって選ぶ時代と言われています。

サイモン・シネックさんという方が、TED[テッド]というスピーチをする場で「ゴールデンサークル」というものを提唱されています。

引用:TED

ゴールデンサークルは、Why-How-Whatの三重の輪っかになっていて、

  • Why:なぜやるの?
  • How:どのようにやるの?
  • What:アウトプット/製品/商品

優れたリーダーは【Why:なぜやるのか】から伝えている、というお話がされています。

「お菓子を作るのが好きで、周りからも美味しいと言われるから売ってるんじゃい!」というのももちろん良いですが、せっかくならその商品に背景/ストーリー/世界観があった方が、より多くの方に共感していただけると思いませんか?^^

この記事を読んでくださっているあなたは、作るお菓子を通して、どんな世界を作っていきたいですか?

ぜひコンセプト、一緒に考えていきませんか?

7つの質問で考えるコンセプト

じゃあコンセプトを考えよう!といっても何をどこから考えたか良いか、掴みどころがないですよね💡

ここでは、7つの質問からコンセプトを考えてみませんか?

  • 何故、今のお菓子を作るようになりましたか?
  • 譲れないこだわりは何ですか?
  • どんな人に食べて、あるいは買ってほしいですか?(理想のお客様)
  • 食べた人、あるいは買った人にどうなって欲しいですか?
  • 理想のお客様にはどんな形態が喜ばれそうですか?
  • 何を作りますか?
  • 以上を踏まえて、どんな人に、どういう用途で(理由)で、どんなお菓子を買っていただきたいですか?

順番に見ていきましょう!

何故、今のお菓子を作るようになりましたか?

「原体験」とも言われる部分です。

スクール生さんやシェアキッチンの見学にいらっしゃる方からよく聞くのは、

  • お母さんがよく料理やお菓子作りをする人で、自然と自分も作るようになった
  • 子どもが食物アレルギーで、おやつを手作りするようになった
  • お菓子を食べた人が嬉しそうな顔をするのを見て、良いなと思った

あたりです◎

この記事を書いている木村ですと、パンを作ってマルシェで販売していました。

その原体験としては、母が管理栄養士で、家でよく料理やお菓子を作っていたので、料理やお菓子は自分も作るようになって、じゃあパンもレシピ本見て(当時、動画やSNSの時代ではなかったのです〜)作れるかなと思ってトライしたところ、イマイチうまく膨らまなくてですね、大手お料理教室(ABC Cooking Studio)に行って習ったところ激ハマりして、来る日も来る日もパン作って焼いてました(笑

そして、2015年当時、名古屋ではマルシェが流行っていてですね、カフェ巡りが好きだった木村はマルシェ巡りもしていてですね、何度も遊びに行くうちに、「行くだけじゃなくて、マルシェに出てみたい!」と思うようになりました^^

お菓子作りからは少し外れますが、シェアキッチンを作ったのは、マルシェに出たいと思った時にお借りできるレンタルキッチンがなかったこと(許可なし、あるいはお教室でお借りできるレンタルキッチンはありましたが、作ったものを販売して良いところは見つからず😭)、そして「ないなら作ろう!」が原点です◎

譲れないこだわりは何ですか?

スクール生さんやシェアキッチンの見学にいらっしゃる方からよく聞くのは、

  • 安心安全な食材で、丁寧に手作りしてます!(みんなよく言いがち)
  • 動物性の食品を使ってません!
  • 地元の食材を使ってます!
  • ロースイーツです!(ロースイーツ:食材を生のまま丸ごと使用、あるいは調理する場合は48度以下の加熱)

あたりです◎

こだわりに優劣はありませんが、「他でも聞くこと/他の人も言っていること」がこだわりとしてお客様に捉えていただけるかは、ひとつ考えるポイントです◎

どんな人に食べて、あるいは買ってほしいですか?(理想のお客様)

みなさんに聞くと、

  • 女性
  • OLさん
  • ママさん
  • 食物アレルギーを持つお子さんのお母さん

という感じの回答が多いのですが、ざっくりすぎやしませんか🤔

(今は生物学的な性別で分ける時代ではありませんが)例えば「女性誌」と呼ばれるものは、70誌以上あります(広報・マスコミハンドブック PR手帳2022年版記載の情報を指折り数えました)

70以上に趣味嗜好が分類されるような人たちを、

  • 女性か、女性ではないか
  • OLさんか、OLさんではないか
  • ママか、ママではないか

という粗さで分けてしまうのは、分けてはいても「こんな方に買ってほしい!」という理想のお客様を考えるには不十分ですよね。

例えば、「お姉ちゃんが妊娠している時に食べられるおやつがなかったから…」という原体験から、妊婦さん向けのおやつを作って販売しよう!と決めたとして、

  • 妊婦さん本人が買うの?
  • お友達が差し入れるために買うの?
  • 旦那さんが奥さんのために買うの?

誰が誰のために買うかで、また商品の構成(内容量、パッケージ、価格など)が変わってくると思いませんか?

食べた人、あるいは買った人にどうなってほしいですか?

よく聞くのは、

  • 幸せな気持ちになってほしい^^(圧倒的多数)
  • 食物アレルギーのある子もない子も同じものを食べて「美味しい」気持ちを共有してほしい^^
  • ギフトで贈った相手に喜んでほしい^^

あたりかと。

「お菓子を作って売りたい」と考える方は、「お菓子を食べること、作ることが好きである」という場合が多いですが、加えて「誰かに美味しい!と喜んでもらうこと」が好きなことが多いです^^

そして、安心安全な食材で丁寧に手作りする方が多いので、結果として、

「丁寧に作った焼き菓子で小さな幸せをお届けします」

というような、デジャブ感のある(どこかで見かけたことがあるような)コンセプトができあがります🤔

医薬品ではないので「こうなれます!」という効果効用は謳い難いですが、

  • 丁寧に作った:どう丁寧に作ったの?なぜそうするの?
  • 焼き菓子:違う表現はないかなぁ?
  • 小さな幸せ:誰がどんな幸せを感じるの?
  • お届けします:違う表現はないかなぁ?

という感じで、言葉を磨いていきたいですね!

理想のお客様には、どんな形態が喜ばれそうですか?

  • その場で食べられるようなもの。
  • テイクアウトで持ち帰る。
  • 通販でお取り寄せする。

などなど。

この話題、少し頭をやわらかくして、以下を読み進めてみてください▼

<やり方、お菓子販売の他にもあるかもしれない>

お菓子販売をする理由が、

  • 食べた方にちょっとした幸せを感じてほしいから、
  • 食べた人に笑顔になってほしいから。

など、それぞれの「○○だから」があると思いますが、その「○○だから」を叶える方法(手段)は、果たしてお菓子を作って売ることだけでしょうか?

もっと他にも、叶える方法があるかもしれません^^

例えば、

  • 一緒に作る。
  • 相手が作れるように、レシピを伝える。

とすると、具体策としては、

  • 一緒に作る→お菓子教室を開く。
  • レシピを伝える→ブログを書く、作り方の動画を配信する。

など、販売以外の方法が見えてきます^^

ただ、この記事を読んでいる「あなた自身がやりたいこと」という軸ももちろんありますので、作りたい世界、叶えたい未来を実現するための方法は柔軟に考えていただけたらと思います^^

何を作りますか?

スクール生さんやシェアキッチンの見学にいらっしゃる方からは、

  • クッキー缶!
  • 焼き菓子!
  • シフォンケーキ!
  • アイシングクッキー!

あたりが頻出です。

シェアキッチンでの製造だと特にそうなのですが、

  • 常温で保管しやすい
  • 賞味期限が比較的長い
  • 移動(配送)に耐えられる

という商品を考える方が多く、結果として上に挙げたようなお菓子をみなさんおっしゃいます。

ただ、クッキー缶や焼き菓子、シフォンケーキ、アイシングクッキーを作る方が他にもたくさんいるので、他のお店(競合)と比べた時に、自分の商品はどこで差がつけられるかです。

少し考えてみてください^^

以上を踏まえて、どんな人に、どういう用途で(理由)で、どんなお菓子を買っていただきたいですか?

いかがですか?ぜひアウトプットしてみてくださいね!

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どうでしょうか?

ここまで考えてみて、この記事に書いてあることに「そうそう、私も!」と思った方は、そもそも「他の誰かとかぶっているコンセプト」かもしれませんね🤔

良いと思います、否定も反対もしませんが、後日追記するUSP(ユーエスピー)についての記事もご覧いただくことをお勧めします◎

まとめ

いかがでしたか?^^

  • コンセプトとは「お菓子屋さん視点の世界観」である。
  • コンセプトがある方が選ばれやすい。
  • コンセプトを7つの質問をベースに考えて、より良いものに磨いていく!
  • 何故、今のお菓子を作るようになりましたか?
  • 譲れないこだわりは何ですか?
  • どんな人に食べて、あるいは買ってほしいですか?(理想のお客様)
  • 食べた人、あるいは買った人にどうなって欲しいですか?
  • 理想のお客様にはどんな形態が喜ばれそうですか?
  • 何を作りますか?
  • 以上を踏まえて、どんな人に、どういう用途で(理由)で、どんなお菓子を買っていただきたいですか?

ぜひご自身のやりたいことを叶えるコンセプトを作ってくださいね^^

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ABOUT ME
yuko kimura
名古屋で菓子製造/飲食店営業許可付きシェアキッチン"すたーとあっぷきっちん"を営んでます / @startup5kitchen / '88年名古屋生 / 名工大建築卒 / 栄養士 / 一児の母 / 民間補助金のような、お菓子を作って売りたい方が頼れる財団を作りたい!