こんにちは!すたーとあっぷきっちんスクール生の大川です。
自分で作ったお菓子やパン、お弁当、お惣菜を販売してみたいと思う方は多いのではないでしょうか。でも、何から始めたら良いのか、わからないことばかりですよね。
今回は、販売初心者だった私が、間借りのお弁当屋さんを始めた事例をご紹介します。
- 店名:玄米菜食のデトックス弁当
- 商品:弁当
- 製造場所:シェアキッチン(キッチンスタジオシトリン)
- 販売場所:シェアキッチン(キッチンスタジオシトリン)
- 販売時期:2023年1月12日〜5月25日
- 販売頻度:週1日(木曜日)
- 販売価格:800〜1000円
目次
ハジマリ:引っ越しをきっかけにやりたいことに挑戦
私の夢は、自分のお店を持つことです。
プライベートで、引っ越しと転職をするタイミングがあり、“やりたいことに挑戦するなら今かもしれない“と考えました。木村さんにご連絡して、すたーとあっぷきっちんのスクール生としてスタートを切りました。
転職先は、お弁当販売を優先出来るところを探しました。(希望の曜日や時間で働けて、生活費になる位の収入があるところ)希望通りに働かせて頂いており有難いです。
市場調査:近辺のお弁当屋さん、おしゃれ弁当を調査
お弁当販売を始めるにあたり、木村さんに販売場所近辺の市場調査を勧めて頂きました。お弁当は、ネット販売と異なり、その時その場所にいる人にしか販売できないからです。販売場所近辺のお弁当屋さんを調べたり、実際に購入して食べたりしました。
実際に購入することで、ボリューム感がよくわかりました。 1番近くの昔ながらのお弁当屋さんは、値段600〜800円位です。激安ではないですが、ご飯もおかずもボリュームたっぷりなのでお得感があります。お店の方も優しくアットホームな感じで、人気な理由がわかりました。“百聞は一見にしかず“ですね。
また、ネットでお洒落なお弁当の写真を見つけてはストックして、盛り付けの参考にしました。
コンセプト:シェアキッチンの立地条件と、自身の経験から、健康路線でいくことに
シェアキッチンの立地条件が、
・比較的都会で、オフィス街と住宅地の間
・コンビニや大手弁当屋が並ぶ大通りから1本入った道
・徒歩3〜5分に2つのお弁当屋さん
という環境でした。
野菜が沢山食べられるような、いわゆる健康志向なお弁当屋さんは、近辺にはありませんでした。
そんな立地条件と、自身の管理栄養士としての経験、小さい頃からアトピーに悩んだ経験を活かして、身体に優しい健康的なお弁当を販売することに決めました。
店名:玄米と野菜のお弁当 nagare
店名は、なかなかピンとくるものが思いつきませんでした。
店名を考えるポイントとして、
・誰にでも読めるもの
・お店のコンセプトが伝わりやすいもの
が良いのでは、と木村さんに教えていただきました。
初めは自分の名前にしました。悪くはないですが、お店のコンセプトは伝わりにくいです。また、たまたま響きが気に入ったフランス語なども考えましたが、読めない、意味がわからず覚えてもらいにくい、などのことから店名としては違うなと判断しました。
このような経過を経て、オープン間近にnagareという店名を思いつきました。お店のメニューが玄米菜食のデトックス弁当という、健康路線のお弁当だったので、“食べた人の身体と心の流れ(循環)が良くなって欲しい“という意味が込められています。
nagareだったら、誰にでも読めてお店のコンセプトも伝わりやすいのでは、と考えて決定しました。
ロゴとチラシはcanvaで自作
プロに頼んだら、クオリティが高くて、素敵なロゴやチラシが出来るだろうなと考えましたが、なにせお金がないので、自作してみることにしました。canvaで作りました。
ロゴはシンプルに作りました。
チラシを作った経験がなかったので、何を書くべきかわかりませんでした。わからないことは“調べる““真似する“という木村さんの助言をもとに、チラシに書くべきことをネットで調べたり、参考になりそうなチラシの写真をストックしました。わかりやすく作ることを心がけました。
チラシの印刷は、プリントパックにお願いしました。ツルッとした光沢のある用紙に印刷することで、初心者感が少しだけ緩和されたように思います。
食材仕入れ:自宅近くの八百屋さんで仕入れ
自宅近くに、無農薬や有機の食材を販売されている八百屋さんがあります。玄米、野菜、調味料など、大体そちらで購入していました。
包装資材仕入れ:シモジマ大先生
自宅から行ける範囲に、シモジマがあるので、店舗に行って購入していました。
見た目が可愛くて、環境にも優しい容器が良いなと考えて、紙の容器を購入していました。(プラと比べると高い!)容器はどれが良いのか迷走して、週替わりのお弁当を良いことに、ちょこちょこ変えていました。
仕入れ品
- 弁当箱(容器、蓋)
- 割り箸
- お手拭き
- 持ち帰り用の袋
ラベル:A4用紙に4つ印刷してお弁当箱の帯にしていました。
木村さんに、エクセルで作る方法を教えて頂きました。シンプルな帯ですが、お弁当に巻くと様になり、どうやって作っているの?とよく聞かれました。
製造場所:シェアキッチン
自宅から少し離れた場所にあるので、電車で通っていました。
・時間:シェキッチン運営の方が決めた時間があるので、それに合わせて使用します。私は朝から夕方までの枠でお借りしていました。お借りするシェアキッチンによって異なるかと思います。
・食材置き場:私は、食材や調味料は毎回運び込んでいました。玄米を炊くのに大きな圧力鍋を使用したかったので、それだけお願いして置かせて頂いていました。こちらもお借りするシェアキッチンによって異なるところだと思います。
・片付け:洗い物はもちろんですが、床掃除やトイレ掃除など、シェアキッチンで決められている掃除もあります。時間内に終わらせるように進めていきます。
タイムスケジュール:週に1回の販売
毎週木曜日の週 1回販売していました。
- 前日:八百屋さんで食材の仕入れ。足りない包装資材があればシモジマへ買い出し。
- 当日:始発に乗って、6時頃キッチンに到着。10時頃にお弁当完成。11時のオープンまでは、クッキーの焼成、洗い物、お水の買い出し、お茶の準備、看板の準備、ご予約の確認とお渡しする準備をしていました。切羽詰まるのが嫌で、朝は早めに出発して余裕を持って進めていました。
販売場所:シェアキッチン
シェアキッチンで販売もさせて頂けたので、お弁当を店内に並べて販売していました。
オープンして 1ヶ月程は、テイクアウトのみでやっていましたが、店内で食べていきたい方も多かったので、イートインも可能にしました。イートインの方には、お水とお茶をお出ししていました。テイクアウト、イートインは、ちょうど半々位だったと思います。
価格設定:800円〜1000円
販売当初は、お弁当にお味噌汁と焼き菓子がセットで1000円にしていました。(LINE登録でその後ずっと850円)
お味噌汁があると持って帰りづらい、焼き菓子はいらない、というお声もあり、途中からシンプルにお弁当だけにして900円で販売していました。(LINE登録でその後ずっと800円)
また、焼きっぱなしのクッキーを 1枚100円で販売していました。
・公式LINEについて
公式LINEは、木村さんにご提案いただいて作りました。公式LINE登録で割引にしていた理由は、リピーターの方が増えてほしいと考えたからです。ご予約で完売になることが理想でした。
具体的には、販売日の前日にメニューを配信して、お客様にメッセージでご予約して頂く流れにしました。(文字を打つという手間がかかるのに、メッセージを下さったお客様には感謝しかないです!)
週 1回だけの販売だと、お店の存在を忘れられやすいかなと思います。前日にLINEでメッセージ配信をすることで、それを防止できたのではと考えます。
ですが、やってみるとLINEをしていないお客様も多かったです。そのお客様だけ割り引けないのは、悩ましいものでした。心苦しいので、何度も来てくださる方は割引価格で販売していました^^;
集客:インスタグラム、チラシ、新聞掲載、口コミ、見学
・インスタグラム
お弁当を販売すると決めてから、投稿を始めました。当初フォロワーは10人ほどしかいませんでした。少なすぎて不安になりながらも、投稿を続けていくことで少しづつ増えていきました。販売初日に、インスタグラムを見て来てくださったお客様がいて、やっていて良かったなと思いました。
・チラシ
販売日の前日に、近所の住宅にポスティングしました。人様の敷地に入るのは、なんだかドキドキでした。
・新聞掲載
木村さんにプレスリリースという存在を教えて頂き、新聞掲載に挑戦しました。結果、神戸経済新聞と、毎日新聞に掲載して頂くことが出来ました。(プレスリリース自体は、ほぼお金がかかりません。すごい!!)
新聞に掲載して頂いたことで、インスタグラム等を見ない主婦の方が来てくださるようになりました。その後毎週のようにリピートして頂けて、とても嬉しかったです。
・シェアキッチンに興味のある方
シェアキッチン自体に興味のある方の来店も多かったです。見学がてら、お弁当を買ってくださいました。
・口コミ
お借りしたシェアキッチンのお隣は、パン教室兼パン屋さんです。そちらの生徒様が買ってくださることも多かったです。パン教室の先生がとても優しい方で、生徒さんにお話ししてくださいました(感謝です!)
シェアキッチン運営の方々や、同じ出店仲間の先輩方も何度も来てくださり、身内の方に本当に助けて頂きました(感謝です!)
売上と利益:1日15〜20食、原価率4割〜5割
・ 1日15食ほど
お弁当は1日15食ほど売れていました。もっと数を増やせばいいのに、とよく言われましたが、毎週20食売り切るのは厳しいのが現実でした。(人通りの少ない静かな通りだったので、初めは特に苦戦しました)ご用意が少ないため、行ってもあるかわからないことも、お客様の足を遠のけていたかもしれません。
電車で通っていたので食材、調味料、容器、その他諸々を持っていくには量に限界がありました。もっと沢山もっと色々作りたいのに、それが出来ないことがとても悩ましかったです。
・原価率4割〜5割位
飲食店では、原価は3割に抑えるべきと言われますよね。私は、食材や調味料など、どうしてもこだわってしまい、原価率高めでした^^;
シェアキッチンは、当たり前ですがレンタル代がかかります。計算好きの方はお分かりかと思いますが、正直利益はありませんでした。
そういう意味では、私は失敗例です。お金にはもっとシビアになるべきでした。これは反省です。利益を出すには、計算と戦略が必要ですね。
しかし、これはあくまでも私の場合であり、シェアキッチンでも利益を出すことは可能だと思います。
まとめ
いかがでしたか?
マイナスなお話も書いているかなと思います。それでも私は挑戦してみて良かったと思っています。
わざわざお店に足を運び、お弁当を食べてくださったお客様をはじめ、シェアキッチン運営のお二方、パン教室の先生、同じ時期に出店されていた先輩方、そして木村優子さん、沢山応援してくださり、本当にありがとうございました。
今後も頑張っていきます!
最後まで読んでくださりありがとうございます。少しでも販売を考えている方の参考になりましたら幸いです^^
玄米と野菜のお弁当 nagare