「シェアキッチン」という言葉を、最近耳にしたり見かけたりしませんか?
そもそも、「シェアキッチン」とは何なのでしょうか?
目次
「シェアキッチン」は大きく分けて2種類
シェアキッチンには、
- コミュニティスペースとしての役割を果たすキッチン
- 共同(シェア)で使う飲食店や菓子店(の設備)
があります。
①コミュニティスペースとしての役割を果たすキッチン
イメージしやすいのは、シェアハウスの居間や、給湯室。
もともと人が集まるところに付属された(付属物でなくメインのところもある)、お茶を入れたり食事を作ったりできる、「台所の機能」。
シェアハウスのキッチンや会社の給湯室って、あると便利ですよね?
お茶やコーヒーを毎回コンビニで買って行くことはできますが、比較的常に人がいる環境ならば、大袋で買ってその場で作った方がお得ですよね?
ランチや夕食を食べに出ることはできますが、料理することが好きな人がいた場合、食材を買ってきて作ってもらったり、たまには自分が振舞ったりした方が、お得ですし、会話も生まれそうですよね?
感覚としては、家庭の台所の延長です。
「そこで作ったものを不特定多数の方に販売する」という使い方ではないので、保健所の食の許可をとっていないところが多いです。
②共同(シェア)で使う飲食店や菓子店(の設備)
もうひとつが、「そこで作ったものを不特定多数の方に販売する」という使い方をする、シェアキッチン。
「お菓子を作って周りに配っていたら、美味しい!売ってみたら?と言われました^^」というお母さんやOLさん。
「長く飲食店に勤めてきたけど、この働き方だとどうにも身体を壊してしまう…自分で自分のブランドを立ち上げたい!」というシェフさん。
そして揃っておっしゃるのが、
「でも、自分の食を仕事にしようとすると、保健所の許可をとった厨房が必要という壁にぶつかってしまって…」
という悩み。
そこで、周りを見回して「知り合いの飲食店を貸してもらう」ことができる方はその道を探し、どうにもこうにも難しい方は諦めたり、グレーな道(今でこそイベント応募時に保健所の許可証提出を求められることが多くなりましたが、数年前までは、応募時に許可証提出を求められないイベントもありました^^;)を探ったり、自宅でもできることを模索したり…
各自模索している中、
「例えば、一軒の飲食店やお菓子屋さんを何人かで使ったら、一人一人の負担が軽くなるんじゃない?」
という考えが湧き出てきます。
それが、今まさに増えている、保健所の許可付きシェアキッチンです。
まとめ
いろいろな呼び方
「シェアキッチン」…「シェア◎◎」という呼び方は比較的最近(「シェアリングエコノミー」「シェアリングビジネス」とともに、ここ1-2年で浸透した)の呼び方です。
それまでは、
- レンタルキッチン
- キッチン付きスタジオ
- コラボカフェ
というところでしょうか。検索してみると、一番多いのは「レンタルキッチン」のようです。
「シェアキッチン」も、「レンタル」して使う「キッチン」です。
実は、本magazineを運営しているすたーとあっぷきっちんも、
以前:菓子製造許可付きレンタルキッチン”すたーとあっぷきっちん”
現在:菓子製造/飲食店営業許可付きシェアキッチン”すたーとあっぷきっちん”
と、レンタルキッチン→シェアキッチンに変更しました。
ついでに、「お菓子だけじゃなくてごはんものも扱えるよ」という事実をきちんと示そうと思い、「飲食店営業」の文字も足しました。
(許可取得のタイミングとしては、菓子の次に飲食をとったわけではなく、菓子と飲食を同時に取得しています)
こうして、ながーいながーい名称になっていきました…
と脱線しましたが、既存の
- レンタルキッチン
- キッチン付きスタジオ
- コラボカフェ
と区別したく、「シェアキッチン」という名称にしたのです。
それは、単に水回り設備のあるスペースをレンタルしているところとは差別化したく、「飲食店設備やお菓子屋さん設備のシェアリングエコノミーだよ」と伝えたかったためです。
すたーとあっぷきっちんmagazineでは、許可付きシェアキッチンの情報を掲載します
許可がなくてもできるような使い方のレンタルキッチンさんは、いろいろなレンタルスペース検索サイトさんで探すことができます。
許可がないとできない使い方をする方のためのサイト(どこにどんなシェアキッチンがあるのか、お菓子を作って売るにはどうしたら良いのか、お菓子を売れるイベントはいつどこでどんなものがあるのかなど)を作り上げていけたらと考えています。
本magazineのミッションは、「すべての作り手さんに情報という武器を」です。