「お菓子を通販で販売したいけれど、どの発送方法を選べばいいかわからない…」
「常温で送っていいのか、冷蔵や冷凍にした方がいいのか迷っている…」
「送料を抑えたいけれど、配送中に割れたり、溶けたりしないか不安…」

…という方に向けて、この記事では、お菓子通販の発送方法について整理します。

お菓子通販では、商品を作るだけではなく、お客様の手元に届くまでを考える必要があります。

  • 常温で送るのか。
  • 冷蔵で送るのか。
  • 冷凍で送るのか。
  • ポスト投函で大丈夫なのか。
  • 箱で送る必要があるのか。
  • 追跡番号は必要なのか。
  • 冷蔵・冷凍の場合、予冷はできているのか。

発送方法によって、送料、梱包、受け取りやすさ、商品の状態は変わります。

この記事では、初めてお菓子通販に挑戦する方に向けて、常温・冷蔵・冷凍の違いと、発送方法を選ぶ時の注意点を解説します。

お菓子通販の発送方法を選ぶ前に考えること

お菓子通販の発送方法を選ぶ前に、まず考えたいのは「そのお菓子をどの状態で届けたいか」です。

お菓子は、雑貨のようにどんな方法でも送れるわけではありません。

配送屋さんたちは、みなさん、丁寧に扱ってくださると信じています。信じていますが、次のようなリスクがあります。

配送中のリスク
  • 割れる
  • 崩れる
  • 湿気る
  • 溶ける
  • 酸化する
  • 温度で状態が変わる

そのため、発送方法を選ぶ時は、送料の安さだけで決めない方が安心です。

最初に確認したいのは、次のようなことです。

  • 常温で保存できる商品か
  • 冷蔵が必要な商品か
  • 冷凍状態で届ける必要がある商品か
  • 配送中に割れやすいか
  • ポスト投函でも大丈夫か
  • 受け取り時に在宅が必要か
  • 追跡番号が必要か
  • 補償が必要か
  • 発送から到着まで何日かかるか

送料を安く抑えたい気持ちは大切です。

ただし、安さだけを優先して商品が壊れたり、品質が変わってしまったりすると、お客様の満足度が下がってしまいます。

まずは、商品に合う発送方法を選びましょう。

お菓子の保存温度は常温・冷蔵・冷凍の3つ

お菓子の保存温度は、大きく分けると3つあります。

発送の温度帯
  • 常温
  • 冷蔵
  • 冷凍

常温は、焼き菓子などでよく使われる保存方法です。

ただし、常温は微生物が活発な温度に近い場合もあります。商品によっては、乾燥剤や脱酸素剤などで劣化を遅らせる工夫をすることがあります。

冷蔵は、常温より低い温度で保存する方法です。

微生物にとって快適な温度よりは低くなりますが、冷凍ではないため、腐敗が完全に止まるわけではありません。

冷凍は、微生物が活動しにくくなるため、腐敗は止まりやすくなります。

ただし、冷凍焼けなど、冷凍ならではの影響もあります。

どの温度帯で届けるかによって、選ぶ配送方法も変わります。

常温で送れる商品なら、クリックポスト、宅急便コンパクト、宅急便、ゆうパックなどを検討できます。

冷蔵・冷凍が必要な商品なら、クール便やチルド便などを検討します。

検討する順番は、
常温か→冷凍か→冷凍か

常温配送が向いているお菓子

常温配送は、冷蔵・冷凍配送に比べて送料を抑えやすく、初心者さんにも取り組みやすい発送方法です。

たとえば、日持ちする焼き菓子などは、常温配送に向いている場合があります。

ただし、常温で送る場合でも、次のような点は確認しておきましょう。

  • 賞味期限に余裕があるか
  • 湿気に弱くないか
  • 配送中に割れにくいか
  • 夏場の温度でも品質が変わりにくいか
  • ポスト投函でも問題ないか
  • 追跡番号が必要か

特に夏場は、常温配送でも温度の影響を受けやすくなります。

冬は問題なく送れていた商品でも、夏場は溶ける、油分がにじむ、食感が変わることがあります。

常温配送にする場合は、季節による変化も含めて考えましょう。

冷凍配送が向いているお菓子

冷凍配送は、冷凍状態で届けたい商品や、冷蔵だと破損が考えられる商品に使います。

たとえば、クリームを使った商品、チーズケーキやガトーショコラなどは、冷蔵配送を検討することもありますが、いっそのこと冷凍便にする場合もあります。

冷蔵だと冷え固められているわけではありませんので、衝撃などで、ずれる・破損する、ということが起こりやすくなります。

冷凍便だと冷えて固めてしまいますので、配送中の揺れや衝撃による破損などが、冷蔵便よりは抑えやすくなります。

また、冷凍することで、保存期間を長くしやすい場合があります。

ただし、冷凍焼け、解凍後の食感、結露、再冷凍の問題など、冷凍ならではの注意点もあります。

冷凍配送では、次のようなことを確認しましょう。

  • 商品は冷凍に向いているか
  • 解凍後に美味しく食べられるか
  • 解凍方法をお客様に案内できるか
  • 発送前にしっかり冷凍できるか
  • 発送日まで冷凍保管できるか
  • 冷凍便の送料を価格に反映できるか

冷凍配送は、常温よりも送料が高くなりやすいです。

その分、商品価格や送料設定も合わせて考える必要があります。

冷蔵配送が向いているお菓子

冷蔵配送は、常温では心配だけれども、冷凍には向かない商品に使います。

冷蔵は冷凍ではないため、腐敗が完全に止まるわけではありません。

また、冷蔵配送では送料が高くなりやすく、お客様の受け取りも必要になることが多いです。

冷蔵配送では、次のことを確認しておきましょう。

  • 商品は冷蔵保存に向いているか
  • 発送前に十分に冷やせるか
  • 発送までの保管場所があるか
  • 発送当日に持ち込めるか
  • お客様に受け取り日時を案内できるか
  • 送料を価格に反映できるか

シェアキッチンで製造する場合は、冷蔵庫の使用時間や保管可能時間も確認しておくと安心です。

冷蔵・冷凍品は予冷が必要

冷蔵品や冷凍品を発送する場合は、予冷が必要です。

冷蔵便や冷凍便は、常温の商品を一気に冷やすためのものではありません。

あらかじめ商品を冷やした状態、または凍らせた状態で差し出す必要があります。

予冷が不十分だと、そもそも配送屋さんに発送を受け付けてもらえなかったり、配送中に温度が上がりやすくなったり、商品状態に影響が出たりすることがあります。

冷蔵・冷凍発送の注意点
  • 製造後に冷やす時間を確保する
  • 発送まで保管できる冷蔵庫・冷凍庫を確保する
  • 発送日当日の動線を確認する
  • 持ち込み場所までの移動中の温度管理を考える
  • 発送締切時間を確認する

特に、シェアキッチンを利用する場合は、製造後に冷やす場所や保管時間に制限がある場合があります。

「作ったらすぐ発送できる」と思わず、予冷時間まで含めてスケジュールを組みましょう。

クリックポストが向いている商品

クリックポストは、全国一律送料で使いやすい発送方法です。

お試し商品や、薄くて軽い商品を送る時に使いやすい場合があります。

ただし、クリックポストに向いている商品は限られます。

クリックポストは、常温で、ポスト投函されても問題が少ない商品に向いています。

  • 常温で送れる
  • 厚み制限3cmに収まる
  • ポスト投函でも問題ない
  • 多少の衝撃があっても破損しにくい
  • 受け取り日時指定が不要
  • お菓子の賞味期限が多少長い

反対に、割れやすいお菓子、厚みのある商品、温度管理が必要な商品、ギフト感を大切にしたい商品には向かない場合があります。

送料が安いからクリックポストにするのではなく、「この商品はポスト投函でも大丈夫か」を確認してから選びましょう。

宅急便コンパクトが向いている商品

宅急便コンパクトは、60サイズ以上の宅急便よりも送料を抑えられる場合がある発送方法です。

クッキー缶など、小型の商品を箱で送りたい時に使われることがあります。

クリックポストよりも箱としての安心感があり、宅急便よりはコンパクトに送れるのが特徴です。

  • 専用箱に商品が収まるか
  • 緩衝材を入れても無理なく閉まるか
  • 配送中に中で商品が動かないか
  • 箱代を価格に入れているか
  • 追跡番号をお客様に伝えられるか

小型の商品には便利ですが、専用箱に入ることが前提です。

実際に商品を入れてみて、見た目、安定感、破損リスクを確認することが大切です。

宅急便・ゆうパックが向いている商品

宅急便やゆうパックは、複数個の詰め合わせや、大きめの商品、ギフトセットなどに使いやすい発送方法です。

60サイズ、80サイズなど、箱の大きさによって送料が変わります。

商品そのものは小さくても、緩衝材や同梱物を入れると、思ったより箱が大きくなることがあります。

  • 箱のサイズ
  • 重さ
  • 配送地域
  • 送料
  • 追跡番号
  • 補償の有無
  • 日時指定の可否(日時指定に対応するかどうかも要検討)
  • 数量が多い場合、集荷を依頼できるか

詰め合わせ商品では、実際に箱に入れてみないとサイズ感がわかりません。

「金額のわりに物足りない」と感じることもあれば、「緩衝材を入れたら箱が閉まらない」ということもあります。

販売前に、実際の箱で一度試してみましょう。

発送方法を選ぶ時は追跡番号も考える

お菓子通販では、追跡番号がある発送方法を選ぶと安心です。

発送後に、

「発送しました」
「追跡番号はこちらです」
「到着まで楽しみにお待ちください」

とお客様に連絡できます。

追跡番号があれば、お客様も配送状況を確認できますし、お店側も念のため到着したか確認しやすくなります。

特に初めて購入してくださるお客様にとって、「今どこにあるかわかる」ことは安心材料になります。

送料を抑えたい場合でも、追跡があるかどうかは確認しておきましょう。

発送前に確認したいこと

発送方法を決めたら、実際に発送できる状態になっているか確認しましょう。

発送前に確認したいことは、次の通りです。

  • 商品は配送に耐えられるか
  • 常温、冷蔵、冷凍のどれで送るか決まっているか
  • 冷蔵・冷凍の場合、予冷時間を確保しているか
  • 配送方法のサイズ規定に収まるか
  • 箱に入れた時に商品が動かないか
  • 追跡番号があるか
  • 発送伝票の作り方を確認したか
  • 発送後にお客様へ連絡する流れを決めたか
  • 到着予定日をお客様に案内できるか

発送方法は、商品ページにも書いておくと親切です。

お客様は、購入前に「いつ届くのか」「どの方法で届くのか」「受け取りが必要なのか」を気にしています。

発送方法をわかりやすく案内しておくことで、購入前の不安を減らすことができます。

発送作業でやること

注文が入ったら、製造・包装・発送に進みます。

発送作業では、次のような流れになります。

  • 食材や包装資材を買っておく、または発注しておく
  • お菓子を作る
  • 必要に応じて食品表示ラベルを作る
  • 発送伝票を用意する
  • 数量が多い場合は集荷をお願いする
  • お菓子を包んで発送する
  • 発送した旨と追跡番号をお客様に連絡する
  • 念のため到着したか、追跡番号で確認する

お菓子を作ることだけでなく、発送伝票を作る、箱詰めする、発送連絡をするところまでが発送作業です。

初回は想像以上に時間がかかることがあります。

販売数を増やしすぎず、まずは自分が対応できる数から始めるのがおすすめです。

数量が増えると発送作業も増える

通販では、注文数が増えるほど発送作業も増えます。

少量販売の時はなんとかなっても、数十件になると、

  • 箱の在庫が足りない
  • 発送伝票の作成に時間がかかる
  • 住所録の整理が大変
  • 箱詰めに時間がかかる
  • 集荷の手配が必要になる
  • 作業場所が足りない

ということが起こります。

箱や発送資材は、店頭に必要数があるとは限りません。

20個程度ならすぐ買えても、80個必要となると発注が必要になることもあります。

販売数が多くなりそうな時は、発送資材の在庫、発送伝票の作成方法、集荷の手配まで早めに確認しておきましょう。

お菓子通販の発送方法チェックリスト

販売前に、次の項目を確認しておきましょう。

  • 常温、冷蔵、冷凍のどれで送るか決めた
  • 商品が配送に耐えられるか確認した
  • クリックポスト、宅急便コンパクト、宅急便、ゆうパックなどの候補を確認した
  • サイズ規定に収まるか確認した
  • 冷蔵・冷凍の場合は予冷時間を確保した
  • 発送日までの保管場所を確認した
  • 追跡番号の有無を確認した
  • お客様へ発送連絡する方法を決めた
  • 数量が多い場合は集荷を検討した
  • 発送後に到着確認できるようにした

まとめ|発送方法は商品に合わせて選ぼう

お菓子通販の発送方法は、送料の安さだけで決めるものではありません。

大切なのは、その商品が美味しい状態で、お客様の手元に届くことです。

常温で送れるのか。
冷蔵が必要なのか。
冷凍で届けるべきなのか。
ポスト投函でも大丈夫なのか。
箱で送った方が安心なのか。
追跡番号は必要なのか。
冷蔵・冷凍の場合、予冷はできるのか。

こうした点を確認しながら、商品に合う発送方法を選びましょう。

初めての通販では、発送作業も含めて思った以上に時間がかかります。

まずは少量から始めて、製造、包装、発送、発送連絡までの流れを一度体験してみるのがおすすめです。

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お菓子の通販を始めたい方へ

お菓子通販は、ネットショップを作るだけでなく、発送方法、保存温度、梱包、食品表示ラベル、送料設定など、確認することがたくさんあります。

「自分のお菓子は常温で送れる?」
「冷蔵や冷凍にした方がいい?」
「クリックポストや宅急便コンパクトで送っても大丈夫?」
「発送方法やラベル、送料設定に抜け漏れがないか不安」

そんな方は、ひとりで悩み続ける前に、個別相談で今の状況を整理してみてください。

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ABOUT ME
yuko kimura
名古屋で菓子製造/飲食店営業許可付きシェアキッチン"すたーとあっぷきっちん"を営んでます / @startup5kitchen / '88年名古屋生 / 名工大建築卒 / 栄養士 / 一児の母 / 小さなお菓子屋さん始め、やりたいことに一歩踏みだす人を増やしたい!