お菓子通販の送料設定|赤字にしない考え方
「お菓子を通販で販売したいけれど、送料はいくらにすればいいの?」
「送料を安く見せたいけれど、赤字にならないか不安…」
「送料込みにするべき?それとも別送料にするべき?」
そんな方に向けて、この記事では、お菓子通販の送料設定の考え方を整理します。
お菓子通販では、商品価格だけでなく、送料、箱代、緩衝材、同梱チラシ、決済手数料、ネットショップ手数料など、販売にかかる費用を含めて考える必要があります。
ネットショップ販売では、発送方法や梱包資材を考えた上で送料を設定し、送料を考えた上で商品の価格を設定します。
送料を安く見せすぎると、売れたのに利益が残らないことがあります。
一方で、送料が高く見えすぎると、お客様が購入を迷うこともあります。
大切なのは、お客様にとってわかりやすく、お店側も赤字にならない送料設定にすることです。
目次
お菓子通販の送料設定で最初に考えること
送料設定で最初に考えることは、「どの発送方法で送るか」です。
発送方法によって、送料は大きく変わります。
- クリックポスト
- 宅急便コンパクト
- 宅急便
- クール便
- ゆうパック
- チルドゆうパック など
- 常温で送れる商品なのか、冷蔵・冷凍が必要なのか。
- ポスト投函で大丈夫なのか、箱で送る必要があるのか。
- 追跡番号が必要なのか、日時指定を受け付けるのか。
こうした条件によって、使える発送方法と送料が変わります。
送料だけを先に決めるのではなく、
商品
↓
発送方法
↓
箱・梱包資材
↓
送料
↓
商品価格
の順番で考えると整理しやすいです。
送料は「配送会社に払う金額」だけではない
送料設定で注意したいのは、送料を「配送会社に払う金額」だけで考えないことです。
通販では、商品を送るために、配送運賃以外にもいろいろな費用がかかります。
- 外箱
- 個包装袋
- 緩衝材
- 薄葉紙
- 紙パッキン
- 同梱チラシ
- ショップカード
- お礼カード
- 食品表示ラベル
- 発送伝票
- 決済手数料
- ネットショップ手数料
- 集荷や持ち込みにかかる時間 など
実際にお菓子を箱に入れてみないとサイズ感がわからないこともあります。箱に入れてみて、「金額のわりに物足りない」と感じ、商品量や見せ方を見直すこともあります。
送料設定を考える時は、配送運賃だけでなく、梱包や発送作業にかかる費用も含めて考えましょう。
送料込みと別送料、どちらが良い?
お菓子通販では、送料の見せ方にいくつかのパターンがあります。
- 商品価格とは別に送料をいただく
- 送料込みの商品価格にする
- 一定金額以上で送料無料にする
- 全国一律送料にする
- 地域別送料にする
どれが正解というよりも、商品価格、発送方法、お客様の買いやすさ、利益の残り方によって選びます。
送料を別にする場合は、商品価格がわかりやすく見えます。
一方で、購入画面で送料が加算された時に「思ったより高い」と感じられることがあります。
送料込みにする場合は、お客様にとって総額がわかりやすくなります。
一方で、遠方のお客様へ発送する時に送料負担が大きくなり、利益が減る場合があります。
大切なのは、送料を無料に見せることではありません。
「送料無料」と書いていても、送料が本当に0円になるわけではなく、商品価格やお店側の負担の中に含まれています。
売れるほど赤字にならないように、どこで送料を回収するのかを決めておきましょう。
全国一律送料の考え方
全国一律送料は、お客様にとってわかりやすい方法です。
「全国一律〇〇円」と表示できるため、購入前に送料をイメージしやすくなります。
特に、クリックポストのように全国一律で送れる発送方法は、お試し商品や小さな商品と相性が良い場合があります。
クリックポストは、全国一律送料のため、売り手が送料込みで価格設定しやすい発送方法です。ただし、常温・ポスト投函で、多少の衝撃があっても破損しにくいものに限られます。
- 遠方発送でも赤字にならないか
- 近隣のお客様にとって高すぎないか
- 商品価格とのバランスが取れているか
- 梱包資材代も含めて考えているか など
わかりやすさは大きなメリットですが、送料差をお店側が負担することになる場合もあります。
地域別送料の考え方
地域別送料は、配送先によって送料を変える方法です。
実際の送料に近い形で設定しやすいため、遠方発送で大きく赤字になりにくいというメリットがあります。
一方で、お客様にとっては少しわかりにくくなる場合があります。
「自分の地域はいくらだろう?」
「最後まで進まないと送料がわからない」
「思ったより送料が高かった」
と感じられることもあります。
地域別送料にする場合は、商品ページや送料案内ページに、できるだけわかりやすく書いておくと親切です。
- 関東:〇〇円
- 中部:〇〇円
- 関西:〇〇円
- 北海道、沖縄:〇〇円 など
購入前に確認できる形にしておきましょう。
送料無料にする時の注意点
「送料無料」と表示すると、お客様にとって買いやすく見える場合があります。
ただし、送料無料は、お店が送料を負担している、または商品価格の中に送料を含めている状態です。
送料が消えているわけではありません。
- 商品価格に送料を含めているか
- 遠方発送でも利益が残るか
- 箱代や梱包資材代も含めているか
- ネットショップ手数料、決済手数料も考えているか
- 複数個購入された時に送料設定が崩れないか など
たとえば、1個だけの購入なら赤字ではないけれど、2個買われた時に箱サイズが変わって送料が上がる、ということもあります。
送料無料にする場合こそ、発送方法・箱サイズ・梱包資材・手数料まで含めて計算しておくことが大切です。
送料を安く見せすぎると赤字になる
お客様に買っていただきたい気持ちが強いと、送料を安く設定したくなるかもしれません。
ですが、送料を安く見せすぎると、売れたのに利益が残らない状態になりやすいです。
たとえば、実際には送料が750円かかるのに、お客様から送料を300円しかいただかない場合、差額の450円はお店側の負担になります。
そこに、箱代、緩衝材、ラベル、決済手数料、ネットショップ手数料が加わると、思った以上に利益が減ります。
1件あたりは小さな負担に見えても、10件、30件、50件と増えると大きな金額になります。
送料設定は、「お客様に安く見せる」だけでなく、「自分のお店が続けられるか」も含めて考えましょう。
箱代・梱包資材も送料まわりの費用に入れる
お菓子通販では、箱代や梱包資材代も忘れずに考えます。
- ダンボール
- 宅急便コンパクト専用箱
- ギフト箱
- 緩衝材
- 薄葉紙
- 紙パッキン
- 個包装袋
- 乾燥剤、脱酸素剤
- 同梱チラシ
- ショップカード
- お礼カード
マルシェで手渡しする場合は、多少その場で調整できることもあります。
ですが通販では、箱や緩衝材を含めて、お客様の手元に届く状態を作る必要があります。
外箱や内側の梱包を考えた上で送料を設定し、送料を考えた上で商品の価格を設定します。
「箱代は少額だから」と見落とすと、販売数が増えた時に負担が大きくなります。
1箱あたり何円かかるのか、資材を1セット分にするといくらなのかを確認しておきましょう。
送料設定は商品価格とセットで考える
送料設定は、商品価格と切り離して考えない方が良いです。
なぜなら、お客様は最終的に「商品価格+送料」の合計金額を見て購入を判断するからです。
たとえば、
商品価格 2,500円
送料 900円
合計 3,400円
だった場合、お客様は「3,400円のお買い物」として考えます。
一方で、
送料込み 3,400円
と表示した方が、総額は同じでも見え方が変わります。
どちらが良いかは、商品内容や販売スタイルによって変わります。
大切なのは、
- 商品価格だけで安く見せていないか
- 送料を含めた総額で納得してもらえるか
- お店側に利益が残るか
- リピートしてもらいやすい価格か
を考えることです。
価格設定の詳しい計算は別記事で扱い、この記事では「送料は商品価格とセットで考える」と押さえておきましょう。
BASEやSTORESで送料設定をする時の注意点
BASEやSTORESなどのネットショップでは、配送方法や送料を設定できます。
ただし、機能があるからといって、なんとなく設定するのは危険です。
- どの配送方法で送るのか
- 送料は全国一律か、地域別か
- 複数購入時の送料はどうなるのか
- 冷蔵・冷凍の場合、通常配送と分ける必要があるか
- 送料込み商品と別送料商品を混在させるか
- 手数料を含めても利益が残るか
BASEなどのネットショップでは、売上に対して決済手数料やサービス利用料がかかることがほとんどです。売上を入金する際にも手数料がかかることもあります。
手数料の条件はサービスやプランによって変わるため、必ず最新の公式情報を確認してください。
送料設定は、ネットショップの操作だけではなく、利益設計の一部です。
数量が増える時は送料・資材・作業時間を見直す
最初は10セット程度なら問題なくても、注文数が増えると、送料や資材、作業時間の見え方が変わります。
数量が増えると、
- 箱が足りない
- 店頭在庫では足りず、事前発注が必要になる
- 緩衝材が足りない
- 発送伝票の作成に時間がかかる
- 集荷が必要になる
- 作業場所が必要になる
ということが起こります。
送料設定を考える時は、1件あたりの送料だけでなく、販売数が増えた時の資材準備や作業時間も見ておきましょう。
たくさん売れるほど赤字になる状態は避けたいです。
送料設定でよくある失敗
お菓子通販の送料設定でよくある失敗は、次のようなものです。
- 配送会社に払う送料だけで考えてしまう
- 箱代や緩衝材を価格に入れていない
- 決済手数料やネットショップ手数料を忘れている
- 送料無料にして利益が残らない
- 全国一律送料にして遠方発送で赤字になる
- 地域別送料がわかりにくく、お客様が購入前に迷う
- 複数購入時の送料設定を確認していない
- 冷蔵・冷凍便の送料を価格に反映していない
- 注文数が増えた時の資材発注や作業時間を考えていない
特に、通販初心者さんは「送料を高くすると買ってもらえないかも」と不安になりやすいです。
でも、無理に安くしすぎて続けられなくなるより、最初から必要な費用を見込んでおく方が安心です。
お菓子通販の送料設定チェックリスト
販売前に、次の項目を確認しておきましょう。
- 発送方法を決めた
- 配送会社に払う送料を確認した
- どこの配送会社・支店で発送するか決めた
- 箱代を確認した
- 緩衝材や同梱物の費用を確認した
- 決済手数料、ネットショップ手数料を確認した
- 送料込みか別送料か決めた
- 全国一律送料か地域別送料か決めた
- 冷蔵・冷凍便の追加送料を確認した
- 複数購入時の送料設定を確認した
- 遠方発送でも赤字にならないか確認した
- お客様にわかりやすい表示になっているか確認した
- 商品価格と送料を合わせた総額で違和感がないか確認した
まとめ|送料は「赤字にしないための設計」
お菓子通販の送料設定は、ただ送料を入力する作業ではありません。
発送方法、箱代、梱包資材、決済手数料、ネットショップ手数料、作業時間まで含めて考える、販売設計の一部です。
送料を別でいただくのか。
送料込みにするのか。
全国一律にするのか。
地域別にするのか。
送料無料にするのか。
どの方法にもメリットと注意点があります。
大切なのは、お客様にとってわかりやすく、自分のお店も赤字にならない形にすることです。
「売れたのに利益が残らない」という状態を防ぐために、送料は商品価格とセットで考えましょう。
まずは1件あたりの配送運賃、箱代、梱包資材、手数料を洗い出し、少量販売から無理のない送料設定を作っていきましょう!
次に読むおすすめ記事
- お菓子通販の発送方法|常温・冷蔵・冷凍の違いと注意点
- ネットショップの商品ページの作り方|写真・説明文・価格の考え方
- お菓子通販の始め方|許可・ラベル・発送・ネットショップ作成まで
- お菓子ネットショップ販売の流れ|集客・販売・発送・リピートまで
- お菓子の価格設定|安売りせずに利益を残す値段の決め方
お菓子通販は、ネットショップを作るだけでなく、発送方法、保存温度、梱包、食品表示ラベル、送料設定など、確認することがたくさんあります。
「自分のお菓子は常温で送れる?」
「冷蔵や冷凍にした方がいい?」
「クリックポストや宅急便コンパクトで送っても大丈夫?」
「発送方法やラベル、送料設定に抜け漏れがないか不安」
そんな方は、ひとりで悩み続ける前に、個別相談で今の状況を整理してみてください。
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