賞味期限と消費期限の違い|お菓子販売での決め方と書き方
「このクッキー、期限をいつにしたら良いんだろう?」
「賞味期限と消費期限、どっちを書けばいいの?」
お菓子を販売しようとする時、迷いやすいのが期限の設定です。
賞味期限や消費期限は、商品ごとに一律で決まっているわけではありません。基本的には、製造者が責任を持って決めるものです。
この記事では、賞味期限と消費期限の違い、期限の決め方、食品表示ラベルへの書き方をまとめます。
実際に販売する際は、ご自身の商品、保存方法、販売方法に合わせて、保健所や検査機関にも確認しながら進めてください。
目次
賞味期限と消費期限の違い
賞味期限は、美味しく食べられる期限です。
比較的いたみにくい食品に表示されることが多く、焼き菓子、キャンディ、乾燥したお菓子などがイメージしやすいです。
一方、消費期限は、安全に食べられる期限です。
いたみやすい食品に表示されることが多く、生ケーキ、サンドイッチ、惣菜などがイメージしやすいです。
お菓子販売の場合も、焼き菓子だから必ず賞味期限、生菓子だから必ず消費期限、と単純に決めるのではなく、商品の状態や保存方法に合わせて考える必要があります。
使い分けの目安は「5日」
賞味期限と消費期限を考える時のひとつの目安として、「5日」があります。
- 5日以内に品質が劣化するものは消費期限
- 5日より長いものは賞味期限
このように考えると、最初の判断がしやすくなります。
ただし、これはあくまで目安です。
同じ焼き菓子でも、レシピ、水分量、包装、保存方法、季節、販売方法によって日持ちは変わります。
「他のお店が7日だから、自分も7日でいいかな」と決めるのではなく、自分の商品に対して責任を持てる日付を設定しましょう。
期限を決める方法1|検査センターに出す
賞味期限を決める方法のひとつが、検査センターに出して確認する方法です。
検査センターでは、実際のお菓子を検査に出し、微生物の数などを確認してもらいます。
メリットは、自分の感覚だけではなく、検査結果をもとに期限を考えられることです。
「たぶん大丈夫」ではなく、根拠を持って販売しやすくなります。
検査に出す時は、
「常温で何日持たせたい」
「冷蔵で何日持たせたい」
「冷凍で何日持たせたい」
のように、目標を持って相談するとスムーズです。
「賞味期限を知りたいです」と聞くよりも、「常温で10日持たせたいのですが、どのような検査が必要ですか?」と相談した方が、検査機関の方も案内しやすいと思います。
検査内容や回数は、商品や保存方法によって変わります。実際に依頼する場合は、検査機関の案内に従ってください。
期限を決める方法2|自分の舌で確認する
もうひとつの方法が、自分の舌で確認する方法(官能検査)です。
実際にお菓子を保管し、日ごとに味や香り、食感を確認していきます。
検査センターでは、微生物の数などを確認できますが、風味や食感の変化までは分かりません。
そのため、「安全かどうか」とあわせて、「おいしく食べられるか」も自分で確認することが大切です。
できれば販売する時と同じ包装、同じ保存方法で保管し、日々状態を見ていきます。
必要に応じて、お菓子にとって少し過酷な環境(日当たりが良いなど)に置いて確認することもあります。
自分が「美味しい」と思える日数よりも、少し短めに設定すると安心です。
食品表示ラベルへの書き方
賞味期限や消費期限を決めたら、食品表示ラベルに記載します。
原則は年月日表示です。
2026.06.07
26.6.7
令和8年6月7日
8.6.7 など
同じ商品を作り続ける場合は、ラベルの賞味期限欄を空欄にしておいて、日付スタンプで記載することもできます。
過去に保健所へ確認した際は、手書きも可能とのことでした。
ただし、8pt以上で、はっきり読めるように書く必要があります。
手書きやスタンプで記載する場合も、お客様が見て分かりやすい大きさ・濃さ・位置で記載しましょう。
「製造日から○日」と書く時の注意点
ネット上では、「製造日から○日」と記載している例を見かけることがあります。
ただし、その場合は製造日の記載も必要になります。
さらに、「○日目は入るの?入らないの?」という疑問も出てきます。
そのため、食品表示ラベルには、素直に賞味期限または消費期限の年月日を記載することをおすすめします。
お客様が見た時に、いつまでに食べればよいのかがすぐ分かる形にしましょう。
初心者が失敗しないためのポイント
初めてお菓子を販売する場合や、新しいレシピで販売する場合は、最初から長い賞味期限をつけようとしすぎない方が安心です。
必要な確認をしたうえで、まずは自分が責任を持てる短めの日数で販売してみる。
販売しながら、お客様の反応や商品の状態を確認する。
必要であれば、検査センターに出して確認する。
この順番でも良いと思います。
ただし、マルシェや委託販売では、日持ちが短すぎると販売しにくくなることもあります。
安全に届けることと、販売しやすさの両方を考えながら、無理のない期限設定をしていきましょう。
まとめ
賞味期限は、美味しく食べられる期限、
消費期限は、安全に食べられる期限です。
5日以内に品質が劣化するものは消費期限、5日より長いものは賞味期限がひとつの目安になります。
ただし、期限は「なんとなく」ではなく、製造者が責任を持って決めるものです。
必要に応じて検査センターに相談したり、自分の舌で味や食感を確認したりしながら、自分の商品に合った期限を設定していきましょう。
食品表示ラベルには、お客様が見て分かりやすいように、年月日で記載するのがおすすめです。
お菓子を販売する時は、賞味期限、保存方法、食品表示ラベル、製造場所、販売方法など、確認することがたくさんあります。
「自分の商品はどのように準備を進めればいい?」
「ラベルや賞味期限まわりで何を確認すればいい?」
と迷っている方は、個別相談で現在地を整理することもできます。
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