「まだ売上も少ないのに、お菓子屋さん用の銀行口座を作るのは大げさかな?」
「自分のクレジットカードで材料を買っても大丈夫?」

お菓子販売をスモールスタートする時、多くの作り手さんが迷うのが、お金の管理方法です。

結論から言うと、プライベートとお菓子販売のお金が混ざっていても、それだけで法律違反になるわけではありません。

ただし、あとから売上や経費を整理する時に、とても大変になります。

できれば、本格的に稼ぎ出す前、レシートや入出金が少ないうちから、事業用とプライベート用のお金の流れを分けておくのがおすすめです。

この記事では、お菓子販売を始める方向けに、銀行口座・クレジットカード・お財布を分ける考え方について解説します。

※本記事は、シェアキッチン運営者としての経験をもとにした一般的な情報です。税理士・会計士などの資格を有する立場での助言ではありません。実際に手続きをする際は、国税庁・税務署・税理士等にご確認ください。

結論|お金は「物理的に分ける」と管理が楽になる

お菓子販売を始めたら、まずはお金の流れを物理的に分けることをおすすめします。

  • プライベート用の銀行口座
  • お菓子屋さん用の銀行口座
  • プライベート用のお財布
  • お菓子屋さん用のお財布

これだけでも、あとから確認するのがかなり楽になります。

なぜなら、確定申告や帳簿づけの時に、「これはお菓子販売の材料費?それとも家の買い物?」と一つひとつ確認しなくて済むからです。

私自身も、最初から銀行口座とお財布を分けておけばよかった…と思っています。

お菓子屋さん用の銀行口座は必要?

お菓子販売を始めたばかりの段階で、いきなり屋号付きの銀行口座を作る必要はありません。

まずは、今使っていない個人名義の口座を「お菓子屋さん用」と決めるところからでも大丈夫です。

大切なのは、「この口座はお菓子販売のお金だけに使う」と決めることです。

お菓子屋さん用口座にまとめると便利なもの
  • ネットショップの売上が入る口座
  • お客様からの振込を受ける口座
  • 材料費や包装資材を支払う口座
  • シェアキッチン代を支払う口座

お菓子販売では、最初のうちは売上も支出も少ないかもしれません。

しかし、マルシェ出店、ネットショップ、委託販売など販売方法が増えると、入金先や支払い先も増えていきます。

小さいうちから分けておくと、あとからとても楽です。

屋号付き口座は、売上が増えてからでも大丈夫

お菓子屋さんとして活動していると、「屋号付きの銀行口座は作った方がいいですか?」と気になる方もいると思います。

屋号とは、お店の名前やブランド名のことです。

たとえば、「焼き菓子工房〇〇」「米粉のおやつ〇〇」のような名前です。

屋号付きの口座があると、お客様や取引先から見た時に、お店としての印象が伝わりやすくなります。

ただし、屋号付き口座の開設には、金融機関ごとに条件や必要書類があります。

開業届の控え、本人確認書類、事業内容がわかる資料、ホームページやショップページなどを求められることもあります。

そのため、最初から屋号付き口座にこだわらなくても大丈夫です。

まずは個人名義の口座をお菓子販売専用にして、売上が増えてきたり、取引先とのやりとりが増えてきたりした段階で、屋号付き口座を検討するとよいと思います。

クレジットカードも分けた方がいい?

銀行口座と同じように、クレジットカードも分けておくと管理が楽になります。

材料、包装資材、ラベル用紙、撮影小物、マルシェ備品などを買う時、プライベートのカードで支払っていると、あとから利用明細を見た時に判断しにくくなります。

仕事用のカードを1枚決めておくと、そのカードの利用明細が「お菓子販売に使った支出の一覧」に近い形になります。

まとめると便利なカード支払い
  • 材料を買う時
  • 包装資材を買う時
  • ネットショップや会計ソフトの支払い
  • Canvaや印刷代 など

ただし、無理に新しくカードを作る必要はありません。

最初は、手持ちのカードのうち1枚を「お菓子販売用」と決めるだけでも十分です。

現金のお財布も分けておく

マルシェ出店や対面販売をする方は、現金の管理も大切です。

お客様から受け取った現金を、普段の生活費と同じお財布に入れてしまうと、あとから「いくら売れたのか」がわかりにくくなります。

ひとつのお財布にまとめると便利なお金
  • マルシェ出店の釣り銭
  • 当日の売上
  • 出店中に使った現金支払い
  • 現金支払いのレシート

マルシェ出店の販売が終わったら、売上金額をメモして、できれば仕事用の口座に入金しておきましょう。

「現金売上を入金する」という流れを作っておくと、あとから帳簿をつける時にも確認しやすくなります。

買い物の時は「会計を分ける」習慣をつける

材料や包装資材を買う時、プライベートの買い物と一緒に買ってしまうこともあると思います。

その時は、できればレジで会計を分けてもらいましょう。

「お会計を分けてもらえますか?」と伝えるだけで、レシートも分けられます。

レシートが分かれていると、あとから見た時に、

・これはお菓子販売用
・これは家庭用

と判断しやすくなります。

反対に、同じレシートの中にお菓子販売の材料と家庭用の買い物が混ざっていると、あとから印をつけたり、金額を分けたりする手間が増えます。

小さなことですが、続けていくと大きな差になります。

もし分けずに始めてしまったら?

すでにお菓子販売を始めていて、お金が混ざってしまっている場合でも、今から分ければ大丈夫です。

今日から始めること
  • お菓子販売用の口座を決める
  • お菓子販売用のクレジットカードを決める
  • お菓子販売用のお財布を用意する

過去の分は、レシートや通帳、ネットショップの売上履歴などを見ながら、できる範囲で整理していきます。

完璧を目指しすぎると、手が止まってしまいます。

まずは「今日から分ける」で大丈夫です。

まとめ|最初から分けておくと、あとが楽になる

お菓子販売を始める時、専用の銀行口座やクレジットカードは、必ず必要というわけではありません。

ただ、プライベートと仕事のお金が混ざっていると、あとから売上や経費を整理するのが大変になります。

まずは、使っていない口座をお菓子屋さん用にする、クレジットカードを1枚決める、現金販売用のお財布を分けるところから始めてみましょう。

お金の流れを分けておくことは、確定申告のためだけでなく、お菓子販売を長く続けるための土台づくりにもなります。

お菓子販売を始めたい方へ

「お菓子の販売を始めたいけど、何から始めたら良いかわからない」
「会社員やパートを続けながらでも始められるのか心配」

そんな方は、個別相談で現在地を整理してみませんか?

あなたの状況・商品・販売方法・製造場所に合わせて、最初の一歩を一緒に考えます^^

▶︎個別相談のご案内はこちら

次に読みたい記事

お菓子販売の全体像をつかみたい方はメール講座をどうぞ▼

無料メール講座