「SNSで告知してるけど、知り合いのお店に置いてもらうようなショップカードが欲しい…」「通販の箱に同封するチラシ、どうしよう…」、そんな時に便利なのが、ショップカードやチラシなどの「紙モノ販促ツール」たち。
この記事では、お菓子販売に役立つショップカード&チラシのデザイン事例とともに、どんな場面で使えるのか、どんな内容を入れたら良いかを解説します^^
目次
ショップカードは「名刺」ではなく「ブランドの顔」
名刺サイズのショップカードは、小さな紙面でもブランドの世界観や想いをギュッと伝えられるツール。
「どんな人に、どんな価値を届けたいか?」がしっかり設計されていると、手に取ってもらえる確率がぐんと上がります。
デザイン事例①ビジュアルをどーんと配置

- 表面は画像とロゴ
- 裏面にSNSのQRコードとコンセプトなどの一文
デザイン事例②正方形で表面にロゴ

- 表面はロゴ
- 裏面にSNSのQRコードとコンセプト
チラシは「お客様との距離を縮めるラブレター」
チラシは「サービス内容を伝えるための紙」というよりも、「お客様の気持ちを動かすラブレター」のような存在です^^
活用シーン例
- 委託販売の棚に置く
- イベント・マルシェの購入者に同梱
- 通販の箱に同梱
- 焼き菓子ギフトに添えてブランドの想いを伝える
デザイン事例①:A5サイズで上半分に画像+下半分に文字情報

- A5サイズ
- 上半分に画像をどーんと配置
- 下半分に、お客様への想いやメッセージ、商品への想いなど。
デザイン事例②ポストカードサイズで両面印刷


- ポストカードサイズ
- 表面に商品であるお菓子の画像
- 裏面に大元にある氷紋アートの画像と説明文(氷紋=ひょうもん=霜)
ショップカード・チラシの作成方法
ブランドの世界観を目に見える形で伝えるのがデザインです。プロに依頼する方法もあれば、Canvaなどで自作することも可能です。ロゴやカードを揃えると、お客様の信頼感がぐっと高まります。
ショップカード・チラシ 作成のステップ
- 日頃から情報収集する
- 用途を整理する
- ラフ画を描く(どれくらいのサイズの紙の、どこに何を配置するか)
- データを作る
- 印刷する
④データを作る、⑤印刷する、というステップについて自分でやるか、どなたかに依頼して作っていただくか、になります。
- 自分でデータ作成×自分で印刷(家庭用プリンタ)
- 自分でデータ作成×印刷を依頼
- データ作成を依頼×自分で印刷(家庭用プリンタ)
- データ作成を依頼×印刷も依頼
それぞれのメリット、デメリットを見ていきましょう^^
ショップカード・チラシ データ作成の自作/依頼比較
| 自分でデータ作成 | データ作成を依頼 | |
| メリット | ・費用ゼロ(自分の労力のみ) ・変更したくなったらすぐ変えられる ・印刷物等、他のアウトプットに使用する時に融通がきく | ・ある程度、それなりの形になったものができあがる |
| デメリット | ・パソコン、デザインが苦手だと思うように作れない ・素人感がある | ・費用がかかる (数千円〜2-3万円程度) ・時間がかかる (今日明日にどうこう、ということは基本的に難しい) ・今後もデータを使いたい場合、買取費用が発生する場合がある |
ショップカード・チラシ 印刷の自作/依頼比較
| 自分で印刷(家庭用プリンタ) | 印刷を依頼 | |
| メリット | ・今日明日に必要!という時になんとかなる ・10枚20枚など少部数から印刷できる ・プリンタで対応可能なら、印刷屋さんで扱っていない特殊な用紙に印刷できる | ・ある程度、それなりの形になったものができあがる |
| デメリット | ・プリンタのインク代が地味にかかる… ・素人感がある | ・費用がかかる(100部1,000円程度) ・時間がかかる (7日など納期が長いほど安く印刷できて、当日発送など納期が短いほど高くなるる&郵送で送られてくる) ・印刷のズレ等がゼロではない |
ショップカード・チラシを自作してみよう
作成ステップ①日頃から情報収集する
「ショップカードやチラシ、何を書いたら良いですか?」とよく聞かれます。
- 自分がお客様側だったら、どんなことが書いてあると魅力を感じるかを考える
- 日頃から他店のショップカードやチラシを集めて、どんなことが書いてあるか観察する
自作するにしても依頼するにしても、
「こんな感じにしたい」
「こういうレイアウトにしたい」
「こういう内容を書いたら良いのか」
など、日頃から他店のチラシ等を集めておきましょう!
・現物で保管
・インターネットで探して画像で保管(Instagram、ピンタレスト等) (スクリーンショットなどで保管)
自分で作る場合はレイアウト、記載内容、サイズ感の参考に、デザイナーさんに依頼する場合は「こんな感じにしたいんです」と画像やビジュアルで共有すると、意思疎通がスムーズです。
作成ステップ②用途を整理する
あらゆるアウトプットは、基本的に【使う用途】があります。
ショップカード、チラシ、フライヤー等、今回作ろうとしているものはどんな用途ですか?
誰に、何を伝える、どのような媒体を、どのように渡しますか?
作成ステップ③ラフ画を描く
絵が上手くなくても大丈夫なので、どれくらいのサイズの紙の、どこに何を配置するかを紙とペンで描いてみましょう!
ノープランでパソコン画面に向かうと一日パソコンの前にいたのに進まない…ということが起こります…涙
作成ステップ④canvaでデータを作る
1、canvaのアカウントを作る(メールアドレス&パスワード設定がおすすめ)
2、デザインを作成→考えている用紙サイズを選択
3、文字や画像などデザインを作成
4、右上の共有→ダウンロード
・ファイルの種類:PDF(印刷)
・PDFのフラット化にチェックをいれる
(canva有料プランなら、カラープロファイルをCMYKにする)
5、印刷
・自分で印刷するなら保存したPDFを印刷。
・印刷屋さんにお願いするなら、保存したPDFを入稿(アップロード)
作成ステップ⑤−1:自分で印刷する
選択肢としては
・家庭用のインクジェットプリンタ(エプソン、キャノン、ブラザー、HP等)
・ビジネスコンビニのレーザープリンタ
ビジネスコンビニ キンコーズ https://www.kinkos.co.jp/
自分で印刷をする場合は用紙の自由度が高くなりますので、変わった用紙で遊んでみることもオススメです^^
・世界堂 https://www.sekaido.co.jp/
・セントラル画材 https://www.central-gazai.co.jp/

作成ステップ⑤−2:印刷を依頼する
印刷業者さんが個人の印刷をしてくださるサービスがあります。
選択肢としては
・プリントパック https://www.printpac.co.jp/
・ラクスル https://raksul.com/
依頼の流れとしては、
1、インターネット上でサイズや用紙を指定して発注、支払い(クレジットカード、銀行振込等)
2、データを送付(入稿)
3、印刷されたものが郵送で届く
です。
依頼のポイント:用紙のサンプル請求
事前にサンプル請求しておくと、印刷の発注時に用紙選択がスムーズです。
・プリントパック https://www.printpac.co.jp/
・ラクスル https://raksul.com/
・シール直送便 https://weblabels.net/


ショップカード・チラシの事例
事例①データ作成依頼×家で印刷
大学時代のお友達にデータを作っていただいて、A4の厚手の用紙に、自分で家庭用プリンタで両面印刷して手でカットしていました^^


事例②データ作成依頼×コンビニで印刷
ネットで知り合ったお友達にデータを作っていただいて、A3サイズのトレーシングペーパーを画材屋さんで購入してコンビニのコピー機(レーザープリンタ)の用紙を差し替えて、A3の片面に印刷して、手でカットしていました(2025年現在、最近は用紙の差し替えのできないコンビニコピー機が増えましたね><)

事例③データ作成依頼×プリントパック印刷
ネットで知り合ったお友達にデータを作っていただいて、プリントパックでの発注方法(用紙の種類、厚み等)を教えていただいて、自分でプリントパックで発注してます^^
<プリントパックでの発注>
「名刺」
→「欧米名刺」
→マットコート
→7営業日・180kgを選択(営業日、厚みはお好みで)
→「両面1色」からお好きな部数を選びクリック

事例④データ作成依頼×プリントパック印刷
知り合いのデザイナーさんにデータを作っていただいて、自分でプリントパックで発注しました^^
<プリントパックでの発注>
「チラシ」
→マットコート110kg
→「両面4色」


事例⑤データ作成自作×プリントパック印刷
canvaでデータを作成して、自分でプリントパックで発注しました。
<プリントパックでの発注>
「チラシ」
→マットコート90kg
→「両面4色」


よくある質問(FAQ)
Q1.どうしたらプロっぽいチラシが作れますか?
canvaのテンプレートに当てはめていっても、なかなか、素人っぽい仕上がりになってしまいますよね💦素人っぽさをなくすためには、【センスの良いチラシ】をたくさん見て、レイアウトを拝借(真似)しましょう^^
言葉の表現をそのまま借りたり、写真のレイアウトや被写体をトレースするとパクリになってしまいますが、
- レイアウトを真似て
- 画像を自分の写真に変えて
- 言葉を自分の商品の言葉に置き換えると
あなたのチラシができあがります^^
Q2.canvaはスマホだけでも使えますか?
スマホアプリはありますし、スマホアプリで作っている方もいらっしゃいますが、個人的には、スマホより画面の大きいパソコンでの作業がオススメです。
スマホの小さな画面ですと、ボタンが収納されて(隠れて)いたり、細かな箇所の修正をしたくても、思ったパーツのみを選択しにくかったりします。
とはいえ、「お家にパソコンがない…」という場合は、まずはスマホアプリでトライしてみましょう!最初から費用をかけすぎず、まずは今あるもので小さく始めましょう◎
まとめ|紙モノ販促は「リアルのつながり」を深めてくれる
SNSやECサイトだけでは伝えきれない「想い」「温度感」を届けられるのが、ショップカードやチラシの強みです。
まずは手作りでもOK。少しずつで良いので、自分の世界観を“紙”に落とし込んでいきましょう!お客様との距離が、ぐっと近づくはずです^^
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