お菓子通販の始め方|許可・ラベル・発送・ネットショップ作成まで
「ネットショップは開設したけれど、何から始めたらいいかわからない…」
「お菓子を通販で販売してみたいけれど、許可やラベル、発送準備まで何をすればいいのかわからない…」
そんな方のために、この記事では「お菓子通販を始める基本の流れ」を、初めての方向けにわかりやすくご紹介します。
すでにBASE・STORES・Shopifyなどを開設済みの方も、これからネットショップを作る方も、ぜひチェックしてみてください^^
お菓子通販は、ネットショップを作るだけではなく、製造場所、営業許可、食品表示ラベル、商品写真、送料設定、発送方法、梱包資材、告知、製造発送までを順番に整えていく必要があります。
とはいえ、一つずつ進めれば大丈夫です^^
お菓子通販で販売する流れ
ネットショップでお菓子を販売する流れは、大きく分けると次のようになります。
- 製造場所を探しながら、商品を考えていく
- 製造場所の見当がついて、必要なら試作をしに行く
- 必要な許可や利用条件を確認する
- スケジュールを決める(製造発送日←販売開始日←告知開始日←素材準備←商品決定)
- 商品を固める
- 写真やネットショップなどを準備する
- 食品表示ラベルを作る
- 発送方法・梱包資材・送料を決める
- いつから何を販売すると告知する
- 予約を受け付ける
- 製造して発送する
もともとの流れはそのまま活かしつつ、お菓子通販で特に必要になる「許可」「食品表示ラベル」「発送準備」を間に入れて整理しています。
①製造場所の探し方と商品検討
まずはシェアキッチンから始めるのであれば、気になったシェアキッチンは全て問い合わせ、見学に行きましょう^^
お菓子を通販で販売する場合、基本的には、保健所の営業許可がある場所で製造する必要があります。
自宅の生活用キッチンで作ったお菓子を、そのままネットショップで販売できるわけではありません。
どうしても近隣にシェアキッチンがなくて、お菓子を販売する=自分で製造場所を用意する、という場合は、物件探しや工務店さんに見積もり依頼を何社かしてみましょう。
何を作って売ろうかなーということを考えたり、自宅で試作をしたりしながら、同時に「どこで作るか」も考えていきます。
②シェアキッチンの利用手続きと試作
いくつかのシェアキッチンに見学に行って、立地や費用、設備的に良さそうなところを見つけたら、利用の手続きに進みます。
シェアキッチン独自の衛生講習があれば受講したり、作り手さん(シェアキッチン利用者)名義の許可を取る必要があれば許可申請して現場検査を受けます。
ここはシェアキッチンによって異なります。
シェアキッチン運営者さんの名義で取った許可のもとで活動する場合もあれば、作り手さん一人ひとりが自分名義で許可を取る場合もあります。
通販で販売したい場合は、見学時に次のようなことを確認しておきましょう。
- ネットショップ販売に使える許可があるか
- 自分名義で許可を取る必要があるか
- 食品衛生責任者が必要か
- 発送作業まで施設内でできるか
- 冷蔵・冷凍商品の製造や保管が可能か
- 食品表示ラベルの製造者・製造所の書き方にルールがあるか
オーブンなど製造環境が自宅と異なること、ネットショップは好きなタイミングで始められるので、焼き加減などを見るためにシェアキッチンで試作をしてから販売開始する、という作り手さん(シェアキッチン利用者)が多いです^^
③販売スケジュールの立て方と逆算カレンダー
ゴールから逆算してスケジュールを立てていきます。
作って発送する日が決まると、「いつまで販売するか(販売終了日、販売の終わり)」が決まります。
「いつまで販売するか」が決まると「いつから販売するか(販売開始日)」が決まります。
販売開始日が決まると「いつから告知するか(告知開始日)」が決まります。
告知を始めるまでに、何がいくらか目で見てわかる写真や詳細情報が必要で(素材準備)、そもそも、「何を販売するか」を決めないと進まない、となります(商品決定)。
発送: 月 日
製造: 月 日
▲▲▲
(例:2-3日程度空ける)
販売終了日: 月 日
▲▲▲
(例:1週間〜10日)
販売開始日: 月 日
▲▲▲
(例:1週間程度)
告知開始日: 月 日
▲▲▲
素材準備: 月 日
▲▲▲
商品決定: 月 日
お菓子通販は、先に販売ページを作って、予約を受け付け、注文数に合わせて製造することもできます。
作りすぎによるロスを減らすためにも、最初にスケジュールを決めておくことはとても大切です。
④商品の確定と店名・コンセプトの設計
商品を検討する
- これ以上ないくらい自信作。
- 商品のウリが明確である。
- 配送に耐えられそう(配送したら壊れそうだなぁ…と思うものは大抵壊れます😭)
- ある程度量産できそうかどうか(オーブンなどのキャパによる部分あり)
通販の場合は、特に「配送に耐えられるか」が大切です。
店舗やマルシェで手渡しする場合は問題なくても、発送中に割れたり、崩れたり、温度変化で状態が変わったりすることがあります。
最初の通販では、壊れにくく、説明しやすく、量産しやすい商品から始めるのがおすすめです。
店名を決めてGmailを作る
- ブランドコンセプトを考える。
- 店名/屋号を決める。
- 店名/屋号のGmailアカウントを作る。(そのGmailで、SNSやランディングページのアカウントを作る)
ネットショップ、SNS、公式LINE、問い合わせ先など、あとからいろいろな場面でメールアドレスを使います。
個人のメールアドレスとは別に、屋号用のメールアドレスを作っておくと管理しやすくなります。
⑤ランディングページ・写真撮影・ショップ構築
公式LINEの開設
- 公式LINEのアカウントを作る。
- 公式LINEのアカウントを整える。
通販は、販売開始日に突然お知らせしても、すぐに購入していただけるとは限りません。
販売前からSNSや公式LINEでつながっておくことで、「販売開始を待ってくださる方」を増やしていきます。
ランディングページの作成
- ランディングページのアカウントを作る(ペライチ、studio、wix、jimdoなど)
- ランディングページの内容(文面、こんな画像をここに入れたいなぁ)を考える。
- ランディングページの内容を考えておいたものを入力する。
- 写真撮影後、ランディングページに写真を挿入。
- ランディングページを公開する。
- 公開後(or下書き中から)スマホでも必ず確認して、改行がおかしいところなどは修正する。
- ランディングページのURLをInstagramやFacebookのプロフィールに貼る。
ランディングページも、元々はネットショップとは別に作成するよう伝えてきましたが、BASEなどのネットショップ作成サービスがかなり充実してきて、ページを作り込めるようになってきたので、ネットショップをランディングページのように作り込むことを最近は伝えています。
商品写真の撮影
- 写真撮影
- モデリングする写真を探す。
- 商品本体のラッピングを考える。
- 撮影用のお菓子を作る。
- 撮影用の小物、ラッピング資材、撮影機材を用意する。
- 商品写真を撮る。
- 商品名と説明文を考えて入力する。
通販では、実物を手に取ってもらうことができません。
写真と説明文で、味、サイズ感、食感、ラッピング、届いた時のイメージを伝えていきましょう。
⑥ネットショップ構築と発送準備
- ネットショップのアカウントを作る
(迷ったらBASE/STORESがおすすめ:販売責任者情報を非表示にできる) - ネットショップ:商品ページを作る。
- クレジットカード利用申請を出す(お客様がクレジットカード決済を使えるようになるまで最低4日程度かかる)
- 発送方法を考える。
常温、冷蔵、冷凍(郵便局は冷蔵便まで。ヤマト運輸は冷蔵、冷凍あり。予冷必要)
ゆうパックのような宅急便、宅急便コンパクト、レターパック、クリックポスト
追跡は基本ありが良い。 - ヤマト運輸の場合:クロネコメンバーズに登録。
- ダンボールなどの外箱、内側の梱包を考える。
- 発送方法、梱包資材を考えた上で送料を設定する。
- 送料を考えた上で、商品の価格を設定する。
- ネットショップ:商品ページ以外の、基本的なページの項目を入力する(特定商取引法に基づく表記、Aboutなど)
ネットショップを作る時は、商品ページだけでなく、送料、発送方法、特定商取引法に基づく表記、お問い合わせ先なども整えておきましょう。
また、クレジットカード決済などは、申請してすぐ使えるとは限りません。
販売開始日が決まっている場合は、余裕を持って設定しておきましょう。
⑦食品表示ラベルを作る
お菓子を包装して通販で販売する場合、食品表示ラベルの準備が必要です。
食品表示ラベルとは、市販のお菓子の裏面に書いてある、名称、原材料名、内容量、保存方法、賞味期限または消費期限、製造者や製造所などの表示です。
食品表示ラベルは、ざっくり次の流れで作成します。
- 記載内容を考える。
- データを作る。
- 印刷して貼る。
特に、原材料名、添加物、アレルギー表示、栄養成分表示は間違いやすい部分です。
シェアキッチンを利用する場合は、製造者や製造所の書き方について、シェアキッチン運営者さんに確認しましょう。
食品表示は自己判断で進めず、必要に応じて保健所や専門家に確認することをおすすめします。
関連記事:食品表示ラベルの書き方|お菓子販売初心者向け完全ガイド
⑧ブランドツールの制作と準備
- ロゴを作る。
- ロゴができたら、SNSアイコンなどを変更する。
- 同梱するチラシやショップカードを準備する。
- チラシの記載内容を考える(もしお客様だったら?と考えると大筋はOK)
- チラシの印刷データを作る(canvaなど)
- チラシの印刷方法を考える。(家庭用プリンタ?ビジネスコンビニ?プリントパックなどの印刷屋さん?)
通販では、商品が届いた時の体験も大切です。
お菓子そのものだけでなく、箱を開けた時の印象、同梱チラシ、ショップカード、お礼の一言なども、お客様の記憶に残ります。
最初から完璧なブランドツールを作る必要はありませんが、次回販売やLINE登録、SNSフォローにつながる同梱物は、できる範囲で準備しておくと良いです。
⑨販売告知とSNSでのアプローチ方法
- SNSで投稿、シェアなどをがんばる!
- 事前に個別にメッセージなどを送り、「買うよ!」という方の人数を確保する◎
- 売りつけるのではなく、「お知らせ」する^^
- 理想は、販売募集開始前に、完売。
販売開始日に突然「販売します!」と投稿するよりも、事前に少しずつお知らせしておくことが大切です。
たとえば、試作の様子、素材へのこだわり、写真撮影の裏側、販売日のお知らせ、数量限定のお知らせなどを、何回かに分けて投稿していきます。
「売りつける」のではなく、「お知らせする」という気持ちで伝えていきましょう。
⑩予約受付とお客様対応のコツ
- ご注文いただくと、お客様とお菓子屋さん双方に控えのメールが届きます。購入された旨のメールが届いたら、お客様にお礼のご連絡をしましょう^^
- メールでも構いませんが、InstagramのDMや公式LINEなど、個別のやりとりがあれば、その個別やりとりの方でお礼をお伝えします。
初めての通販では、最初からたくさん売ろうとしすぎなくても大丈夫です。
まずは少量で、注文を受ける、製造する、梱包する、発送する、という一連の流れを体験してみましょう。
⑪製造・発送・アフターフォローの流れ
商品の製造
- 食材、包装資材を買っておく(または発注しておく)
- お菓子を作る。
- ラベルを作る。
- 発送伝票を用意する。
梱包発送
- 数量が多い場合は、集荷をお願いしておく。
- お菓子を包んで発送する。
- 発送した旨&追跡番号をお客様ひとりずつに連絡する。
- 念の為到着したか、追跡番号で確認する。
発送作業は、思っている以上に時間がかかります。
初回は、製造日と発送日に余裕を持って進めましょう。
今後に繋げるアフターフォロー
- お客様が「買ったよ!」の投稿をしてくださったらコメントなどでお礼を伝え、投稿をシェアする(Facebookならシェア、Instagramならストーリーズで共有、Twitterならリツイートなど)
- Googleフォームなどでアンケートを作成してお願いする(Googleフォームでなくとも、Instagramのメッセージや公式LINEのやりとりなど、お客様のご感想を回収できる方法ならOKです)
- 次回の販売、新商品の販売時には、既存のお客さまに最初にお知らせする。
通販は、発送して終わりではありません。
商品が届いた後の感想や投稿は、次回販売の改善にもつながりますし、次のお客様が購入を決める時の安心材料にもなります。
よくある質問(FAQ)
Q1.スマホだけでもネットショップは作れますか?
A.スマホだけでネットショップを作った作り手さん(お菓子屋さん)はいらっしゃいます。ですがこの記事の中の人としては、ネットショップ作りはあちこちの画面を切り替えて作業したり、大きな画面の方が作業しやすいと感じるため、できればパソコン作業の方が便利なのではないかなぁと思います^^;
Q2. パソコンがなくても受注管理・発送はできますか?
A.おそらく可能だとは思いますが、この記事の中の人はパソコンで受注管理・発送準備をしています。パソコンでできない作業のみ、やむを得ずスマホで行う時があります。
「大きな画面」「同時にいろいろなウィンドウを開ける」パソコンがあった方が便利だとは思います。
Q3. どの販売サイト(BASE・STORES・Shopify)を選べばいいか迷っています
A.BASEかSTORESがおすすめです。初期費用無料、月額費無料で始められるので、「売れるまでは手数料が0円」です。
BASEかSTORESのどちらにするかは、余力があれば両方開設してみて使いやすいと感じた方、もしくは、どうしても迷って決められない時は、BASEがおすすめです。
ただし、BASEとSTORESの詳しい違いは、別記事で詳しく解説します。
Q4.写真や商品説明がうまく書けません。どうすればいいですか?
A.理想のお客様が好む画像や文章をリサーチして、お手本にして写真を撮ったり、文章を書くところからトライしてみませんか?投稿して、反応を見て、反応の良いものに寄せていく、に一票です。
Q5.売れなかったらどうしよう…という不安が拭えません
A.初回はお友達など、周りの方のご購入でもOKなのです。ネットショップに出品してみて、ご予約をいただいて、実際に製造して、梱包して、発送する…ということを体験すると、一連の流れがわかります。
百聞は一見にしかず、百考は一行にしかずです。まずは一度販売体験をしてみると、「次はここをこうしたい」という改善策なども見えてきます。
まとめ|1つずつ進めれば大丈夫
お菓子通販は、最初はわからないことだらけです。
ですが、一つずつ形にしていけばゴールに近づいていきます。
ネットショップを作るだけでなく、製造場所、許可、食品表示ラベル、商品写真、送料、発送方法、梱包資材、告知、製造発送まで、準備することはたくさんあります。
やることの総量は決まっているので、それを1〜2ヶ月でやるか、1〜2年かけるかで、スタートダッシュが変わってきます。
未来のお客様に届けるステップをひとつずつ形にしていきましょう^^
次に読むおすすめ記事
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- 全国のシェアキッチンリスト
- お菓子販売の方法まとめ|マルシェ・通販・委託販売・店舗販売の違い
- 食品表示ラベルの書き方|お菓子販売初心者向け完全ガイド
お菓子通販は、ネットショップを作るだけでなく、製造場所、保健所の許可、食品表示ラベル、賞味期限、発送方法、送料設定、梱包資材、販売スケジュールなど、確認することがたくさんあります。
「自分のお菓子は通販に向いている?」
「シェアキッチンで作ったお菓子をネットショップで販売できる?」
「BASEやSTORESを作る前に、何を準備すればいい?」
「ラベルや発送、送料設定に抜け漏れがないか不安」
そんな方は、ひとりで悩み続ける前に、個別相談で今の状況を整理してみてください。
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