「せっかく一生懸命作ったのに、売れ残ってしまったらどうしよう」
「お菓子のロスを出すのが怖くて、なかなか販売に踏み出せない」

初めてお菓子を販売する時、多くの方が不安に感じるのが「在庫のリスク」です。

特にお菓子は、いつかは傷んでしまう食品です。

作って持って行って、できれば完売。そこまでいかなくとも、それなりに売れる形を作りたいものです。

その不安を減らす方法のひとつが、予約販売です。

ネットショップや予約販売は、まだ商品が手元になくても販売できる、極めてロスを防ぎやすい販売方法です。

この記事では、お菓子販売でロスを減らすための予約販売の考え方と、販売までのダンドリを整理します。

予約販売とは?

予約販売とは、あらかじめ販売期間や発送日を決めておき、商品を作る前に注文を受け付ける販売方法です。

お菓子を作ってから「売れるかな?」と待つのではなく、先に注文を受けて、必要な数量を把握してから製造します。

予約販売のイメージ

先に流れを決めておきます。

○月○日 販売開始
○月○日 販売終了
○月○日 製造
○月○日 発送・受け渡し

そして、販売期間中に注文を受け、注文数に合わせて製造・発送します。

お菓子販売では、売れ残りがそのままロスになりやすいです。

そのため、予約販売は、初めて販売する方や、まだ販売数が読めない方にとって、ロスを減らしやすい方法です。

予約販売と受注販売の違い

「予約販売」と「受注販売」は、近い意味で使われることがあります。

小さなお菓子屋さんの実務では、次のように分けると考えやすいです。

予約販売と受注販売の違い

予約販売:あらかじめ販売日・販売終了日・製造日・発送日を決めておき、そのスケジュールに合わせて注文を受ける方法

受注販売:注文を受けてから製造する方法

どちらも、「作ってから売る」のではなく、「注文を受けてから作る」という考え方が基本です。

お客様から先に注文をいただき、その数量に合わせて作るため、売れ残りのリスクを減らしやすくなります。

ただし、お菓子の場合は、「たとえばクッキーなら1レシピで20〜40枚作れてしまう」など、【一度にできてしまう量】があります。1袋5枚分だけを作ることは難しく、20〜40枚分のご注文が欲しくなります。

そのため、完全に一件ずつ受けて作るというよりも、発送日を決めて、まとめて製造・発送する予約販売の方が進めやすいことも多いです。

予約販売がおすすめな理由

予約販売がおすすめな理由は、ロスを減らしやすいことです。

マルシェ出店でも、1回の出店だけで完売御礼になれば万々歳です。

しかし、そうなるかどうかは、当日が終わってみないと分かりません。

少しでもロス、つまり廃棄という名目で自分の胃袋へ入っていくお菓子を減らすためには、事前に注文を受けておく方法があります。

たとえば、マルシェに出店する前に、SNSやネットショップなどに商品を並べておき、出店後に順次発送する形も考えられます。

作ったお菓子が売れるか分からない状態でたくさん作るより、事前に注文を受けておく方が、必要な製造数を見込みやすくなります。

また、製造日や発送日を決めておけば、材料や包装資材も準備しやすくなります。

平日は別の仕事がある方でも、「この日に製造して、この日に発送する」と決めておけば、自分のスケジュールに合わせて販売しやすくなります。

予約販売は「ネットショップに必要なもの3つ」で考える

ネットショップに必要なものは3つです。

  1. 商品
  2. お客様
  3. お金の受け皿

お客様は、SNSフォロワー、LINE読者、メルマガ読者などです。

お金の受け皿は、BASEなどのショッピングカート、お客様一人一人への銀行振込のご案内などがあります。

予約販売でも、この3つを整えることが大切です。

  • 商品が決まっていないと、販売ページが作れません。
  • お客様がいないと、販売開始しても見てもらえません。
  • お金の受け皿がないと、注文や決済を受け付けることができません。

まずは、何を売るのか、誰に届けるのか、どのようにお金を受け取るのかを整理しましょう。

予約販売でロスを減らす時の注意点

予約販売はロスを減らしやすい方法ですが、何も準備しなくて良いわけではありません。

確認したいことは、次の通りです。

  • 商品は配送に耐えられるか
  • ある程度量産できるか
  • 製造場所を確保できているか
  • 製造日を押さえているか
  • 発送方法を決めているか
  • 梱包資材を準備しているか
  • 送料を考えた上で価格を設定しているか
  • 販売終了日から製造日までの日数に余裕があるか
  • 発送後にお客様へ連絡できるか

特に、シェアキッチンを使う場合は、製造日を早めに押さえることが大切です。

予約は先着順・早い者勝ちのことも多いので、販売スケジュールと製造場所の予約はセットで考えましょう。

まとめ|予約販売はロスを減らすための販売方法

予約販売は、商品を作ってから売るのではなく、先に注文を受けてから作る販売方法です。

お菓子は、いつかは傷んでしまう食品です。だからこそ、売れ残りを減らすために、事前に注文を受けておくことはとても大切です。

まずは仮でも良いので、製造・発送日、販売終了日、販売開始日を入れてみましょう。

日付を入れると、今やることが見えやすくなります。

最初からたくさん売ろうとしなくても大丈夫です。まずは少量のお試しセットなどから、予約販売にチャレンジしてみましょう。

お菓子を予約販売で売りたい方へ

「予約販売のスケジュール、自分の場合はどう立てればいい?」
「販売開始日、製造日、発送日の決め方がわからない」
「ロスを出さずに販売したいけれど、何から準備すれば良いか不安」

そんな方は、ひとりで悩み続ける前に、個別相談で今の状況を整理してみてください。

小さなお菓子屋さんLabでは、小さなお菓子屋さんを始めたい方に向けて、商品設計・製造場所・食品表示ラベル・ネットショップ準備・販売スケジュールなど、販売前に確認したいことを一緒に整理するサポートをしています。

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yuko kimura
名古屋で菓子製造/飲食店営業許可付きシェアキッチン"すたーとあっぷきっちん"を営んでます / @startup5kitchen / '88年名古屋生 / 名工大建築卒 / 栄養士 / 一児の母 / 小さなお菓子屋さん始め、やりたいことに一歩踏みだす人を増やしたい!