最近立て続けに
「お菓子の販売と自宅の住所を記載すること」についてご相談をいただきました。

  • 住所を記載せずに販売できるのか?
  • どこまで伏せられるのか?

この記事では、制度的な話とあわせて、

  • 現実的にどうするのが良いか
  • 個人的な考え

をまとめていきます◎

よくあるお悩み

  • お菓子の販売をしたいけど、自宅の住所は伏せたい
  • 通販の発送元として自宅住所は書きたくない
  • 自宅敷地内の工房は良いなと思うけど、製造場所として自宅住所をラベルに記載したくない

というお声を最近よく聞きます(心配のお声自体は、実は何年も前からありました^^;)

どうでしょう、1つくらい、ふと思ったことはありますか?

結論:完全に住所を伏せるのは難しい

結論としては
住所を完全に伏せて販売するのは難しいです。

なので現実的な方法としては、
【自宅住所を伏せたいのであれば、自宅とは別の物件を改装して許可をとる】

ただし、
許可書には申請者(許可取得者)の住所が載ります。

  • 物件の住所=施設の所在地
  • 申請者の住所=別

という扱いです。

どうしても伏せたい場合

本当に本当に隠したい場合は

  • 法人(会社)を作る
    (法人は作るだけで20万くらい+法人税が年間7万円〜)
  • 自宅とは異なる物件で、その法人が許可をとる

という立て付けにすれば、ひとまずは伏せられるかなぁと予想します。

ただし…少し前までは、
法人の代表の個人情報(住所等)は調べれば出てくるケースがありました。

なので、フリマアプリの匿名配送のように完全に住所伏せることは難しいと思っています^^;

▼改めて調べてみたら、令和6年(2024年)からなので、ずいぶんと最近の措置です。

代表取締役等住所非表示措置は、商業登記規則等の一部を改正する省令(令和6年法務省令第28号)によって創設された制度であり、令和6年10月1日から施行されます。

ー引用:法務省:代表取締役等住所非表示措置について

住所はどこまで見えるのか?

通販の場合は、特定商取引法に基づく表記として住所の記載が必要になるケースもあり
完全に隠すことは現実的に難しいと感じています。

フリマアプリの匿名配送でも、
発送エリアはなんとなくわかる
というように、

完全に隠すことは、現実的に難しい
と感じています。。。

ただ、

  • 番地や具体的な建物の特定
  • 部屋番号

という情報がバシッと書かれていなければ、まだ心は落ち着くのかもしれませんね^^;

現実的な落とし所

まとめると、
住所を1mmも出さないで販売活動することはおそらく難しい

ただし、
目にする機会の多い住所(ラベルの製造者・通販の発送元など)を自宅以外にすることは可能。

その方法が、
別物件で許可を取ることです。

(そして次は…工房費用の問題が出てきますね^^;)

ここからは少し現場の話になります。

よくある質問①シェアキッチンを使えば、ラベルに記載する住所はシェアキッチンの住所を書けますか?

許可の取り方とシェアキッチンオーナーさんの考え方によります。

許可の取り方

スタイル①シェアキッチンオーナーさんがとった許可書のもとで、作り手さんが活動する。

スタイル②シェアキッチンを製造場所として、作り手さんが各自の名義の許可書をとる。

例えば、すたーとあっぷきっちんですとスタイル①で、ラベルの製造者欄に、作り手さんのご住所と氏名を記載していただいております^^;

(以前、管轄の名古屋市中保健所に問い合わせたところ、そのような回答でした)

スタイル②の、ご自身名義の許可をとれるシェアキッチンさんですと、ラベルの製造者欄は、作り手さんの氏名と製造場所(シェアキッチン)の住所記載となります。

スタイル①か②かは、検討先のシェアキッチンに見学に行かれた際に質問なさってみると良いです^^

よくある質問②レンタルオフィスやバーチャルオフィスを契約すればレンタルオフィスの住所を書けますか?

以前、管轄の保健所(名古屋市中保健所)に問い合わせたところ、
「ご本人の所在という実態のない住所はちょっと…^^;」という回答でした^^;

つまり、実態のない住所記載はやめてくれ、ということですよねぇ。

個人的な考え:人様の口に入るものなので、ある程度の覚悟を持って活動する

お商売をするなら売り手の個人情報をさらすべきだ等の考えはありませんが、

ただ、個人的には、
【人様の口に入るものを作るので、ある程度の覚悟を持ってご活動していただけると…】という感覚です^^;

余談ですが、以前SNSで「ネットショップで売り手の住所(特定商取引法に基づく表記)は伏せられるの?ということは、どこの誰ともわからないお店からお客様は買うことになるの?」と書いているシェフさんがいらっしゃいました。
この感じ方も、ひとつあると思うのです。

売り手も買い手も個人の時代。
なかなか、ねぇ、【誰にとって都合が良いか】という部分になりますね^^;

まとめ

ここまでの内容をまとめると、
「住所を完全に伏せてお菓子販売をするのは難しく、どこまで出すかのバランスが重要」です。

シェアキッチンによっては、作り手さん名義の許可書をシェアキッチンで取得できて、シェアキッチンの住所を製造者欄に記載できるかもしれません。

ですが、ご自宅の敷地内(自宅の一室やお庭にコンテナキッチン設置等)で許可をとった場合は、許可書の住所=ご自宅の住所となります。

個人情報をむやみに出したくない時代ということは承知の上ですが、人様の口に入るものを作って販売するので、ある程度の覚悟を持って活動していただけたら…と思う今日この頃です^^;

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