「お菓子のマルシェ出店をはじめたいけど、何から準備すればいいのかわからない…」そんな方に向けて、初めてのマルシェ出店でも安心して挑戦できる「出店の流れ・持ち物・準備スケジュール」をまとめました!
この記事を読めば、「不安だらけだったマルシェ」が「楽しくてまた出たくなるマルシェ」に変わりますよ✨
目次
そもそもマルシェとは?
手作り朝市のことです。開催頻度、開催エリア、マルシェの雰囲気はさまざまです^^
例:名古屋近郊だと毎日どこかしらで開催されています。
- 毎月8日・18日・28日 東別院てづくり朝市
- 毎月12日 甚目寺観音てづくり朝市
- 毎月21日 八事 興正寺マルシェ
- 毎月第4金曜日夜 なやばし夜イチ
- 毎月第3土曜日 豊田 STREET&PARK MARKET
- 毎月第4日曜日 半田 赤レンガマルシェ
- 毎月第3日曜日 岐阜・柳ヶ瀬 サンデービルヂングマーケット
マルシェ出店は楽しいことも大変なこともある
マルシェ出店の楽しいこと✨
- お客様と直接コミュニケーションを取ることができる
- (最近はPayPayなどのキャッシュレスも増えましたが、現金のやり取りをする場合もあるので)買って下さるありがたみがわかる!
- リピーターさんができるかもしれない
- 他出店者さんや主催者さんと横のつながりができる
マルシェ出店の大変なこと💦
- たくさんのお菓子を短期間に作る
- ラッピングからラベル作り、ディスプレイなどを用意する
- 当日、基本的には自分で運搬、設営、撤収する
- 作ったお菓子が売れるか分からない
楽しいことも大変なこともありますが、個人的には、マルシェ出店は楽しく、中毒性があるな〜と思っています^^
もし、マルシェ出店が気になるのであれば、まずは一回トライしてから、今後継続するかどうかを考えることをおすすめします!
出店の区分|飲食物販・露店商・キッチンカー
マルシェで食品の販売をする際に、いくつか出店の形態があるのでご紹介します。
①大抵のお菓子屋さんが該当|飲食物販
- お菓子やパン、お弁当など作った食品が包装してあるもの。
(日射は避けるに越したことありませんが)雑貨と同じように扱えます。 - 最低限の設備として机があればどこでも出せます。
- 製造場所に保健所の許可が必要。
- 冷蔵/冷凍品を持っていく時は保冷バッグに入れて持参→見本だけ出しておいて、売れたら保冷バッグから出して商品をお渡しするなど工夫が必要です。
②よく見る焼きそばやクレープ屋さんなど|露店商
- 飲食店営業許可の中の、露店商という許可区分になります。
- お祭りでよくみる、焼きそばやクレープ屋さんなど。
- 基本設備は、テント、三包囲い(テントの背面、左右の3面)、簡易手洗い、アルコール消毒やペーパータオル、必要ならガスコンロなど。
- 元々は保健所の出している一覧の中から品目を選ぶ形だったので、なんでも扱えるというわけではなかったのですが、2021年6月の法改正から、一覧表はなくなり、食品によって要相談とのことです。
- コーヒーのハンドドリップは以前は露店商の区分でしたが、最近では保健所が厳しくなり、露店商では出せなくなりました(自治体によります)→飲食店営業許可の中の臨時営業の許可を求められる時があります。
③動く飲食店|キッチンカー
- 車内のスペースが限られているのでできる作業も限られてきますが、食品の内容としては自由度が高いです。
- 仕込み場所とセットで許可申請する保健所、仕込み場所を問われない保健所があります。
小さなお菓子屋さんたちは、大抵①飲食物販、個包装された完成品を販売する、というパターンが多いかなと思います^^
マルシェ出店の始め方|お菓子販売の流れをステップで解説
応募〜出店までの流れ
- 出るマルシェを探して申し込む(同時に製造場所を探す)
- 審査
- 審査に合格する
- 出店日が決まる
- 製造日を決める
- 製造日に作る
- 当日出店する
①出るマルシェを探して申し込む
行ったことのないマルシェに、ネット上で申し込む…ということも可能ですが、少なくとも一度は遊びに行った方が雰囲気がつかみやすいです。
主催者さんは、あなたがどんなものを作るか知りません。
今までの出店実績があればそちらを知りたいですし、実績がなければ、インスタグラムの投稿や出品しようと考えているものの写真を求められると思います。
つまり、自分のことを全く知らない相手にわかってもらう必要があります。
→SNSやブログを始めよう◎
・開催頻度:定期(月1、各月、季節に1回、年1)、不定期
・会場:屋外(小雨決行、雨天中止)、屋内
・出店料:2,500円〜5,000円〜15,000円
・出店規模:10店舗程度〜数百店舗
・主催者:個人、団体、法人など
自分で保健所の許可をとったキッチンを持っていない場合、借りる先を探す必要があります。
ぶっつけ本番で利用するよりは、見学したり時間に余裕があれば試作をすることをオススメします。また、問い合わせ時に作りたい日程が空いているかも確認します。
元々ご利用予定だったキッチンさんが急遽使えなくなってしまったとのことで、
水曜日:お問い合わせ&夜にすたーとあっぷきっちんの衛生講習
木曜日:仕込み
金曜日:製造
土曜日&日曜日:イベント出店!
という弾丸スケジュールの作り手さん(シェアキッチン利用者)がいらっしゃいました^^;
いやはや、ご本人たちも当初の予定から直前で変更になって、色々大変だったと思います。無事に出店なさって、本当に良かったです^^
②審査
出店枠に余裕があれば「申し込めば出られる」かもしれませんし、人気のマルシェの場合は審査がある場合があります。
③審査に合格する
おめでとうございます!
話が進むと、日程が決まってきます。
作る内容から、「何日前までに作れば大丈夫」という見当をつけて、製造日を考えていきます。
④出店日が決まる
出店する日が決まったら、ご自身のSNSで告知を始めていきましょう!
その際、
- いつ
- どこで
- 何が開催されるのか
初めて見た人が当日マルシェ会場に辿り着ける様に書きましょう。
インスタやX(旧Twitter)などもたった1回の投稿だけでなく、何回でも投稿していきましょう!
今後の投稿のキャプション(本文)に定型文な感じで入れ続けましょう。その際、同じような投稿ばかりだと見ている側は飽きてしまうので、「どうしたら楽しく見ていただけるかなー?」と工夫しながら投稿しましょう◎
⑤製造日を決める
シェアキッチンさんの予約システムにもよりますが、大抵のところは、予約は早い者勝ちかな?と思います。他の方の予約が入る前に製造日をおさえましょう◎
製造日に間に合うように、原材料、包装資材などを手配していきましょう。
また、出店日に間に合うように、テーブルやテントなども手配しましょう◎
⑥製造日に作る
お菓子/パン/ごはんを作り、ラベルを貼り、ラッピングなどをします。
製造日〜出店日までに時間があるならば製造後にラベルを用意することも可能ですが、バタバタすることのないように、製造日にはラベルができていることが理想です◎
⑦当日出店する
当日はテントやテーブルなどを運び、ディスプレイを整え、マルシェを楽しみます!
お客様とのやりとりはもちろん、同じマルシェに出る他の出店者さんや運営の方とも積極的にお話しして、横のつながりを広げていきましょう!
出店当日の流れ(タイムスケジュール例)
- 9:00 会場到着・荷下ろし
テーブル・什器の設営、商品ディスプレイ
写真撮影、SNS投稿、販売準備 - 9:30 準備完了!
- 10:00 販売スタート!笑顔で接客
- 14:00 販売終了、片付け
- 15:00 搬出
- 16:00や17:00 帰宅・売上集計・振り返りメモ
販売の合間には、お客様との会話や他の出店者さん、主催者さんとの交流も楽しみのひとつです^^
マルシェ当日の持ち物リスト【保存版チェック表】
出店当日
- 楽しむ気持ち^^隣近所の出店者さんや主催者さんとコミュニケーションをぜひ!
- お客様を楽しませよう、楽しんでいただこうとする気持ち^^
- 当日の移動手段:車?電車?駐車場の有無
- 荷物運ぶ手段:衣装ケース?手提げ?スーツケース?
- テント(マルシェによって有償無償で貸し出しあり。屋内イベントだと不要)
- 出店テーブル
- テーブルクロス
- ディスプレイ小物
- あれば看板
- (自分用の椅子)
- 商品POP・プライスカード・メニュー表など
- POPスタンド・クリップなど
- おつり 小銭・紙幣
- おつり入れ
- キャッシュトレイ(お金を受け取るトレイ)
- 電卓
- メモ帳
- ペン・マーカー
- はさみ・カッター
- ガムテープ・セロテープ・マスキングテープ
- お客様用持ち帰り袋:紙袋、ビニール袋、お客様のエコバッグ?
- (箸・スプーンなど)
- フライヤー・チラシ・ショップカード・名刺
- 他に出店するマルシェのフライヤー
- スマホのポータブル充電器
製造日
- 何をどれくらい作るか考える
- 食材
- ガス袋などの包装資材
- (乾燥剤・脱酸素剤など)
- 製造に必要な器具
- エプロン
- バンダナ・三角巾・帽子
- マスク
- ラベル
- ラッピングの準備
出店が決まった日から随時
- SNSで発信して、目指して来てくださるお客様を増やす努力をする(Instagram、Facebook、X(旧Twitter)など)
マルシェ出店で失敗しないためのコツと注意点
- 完売よりも「次につながる出店」を意識
LINE登録やSNSフォロー、名刺交換などを通じて、販売後の導線を用意しましょう。 - 事前に値段・商品名を書いたPOPを準備
お客様が商品を手に取るまでのハードルを下げます。 - 写真撮影を忘れずに⚠️
後日のSNS投稿・ポートフォリオ用に、設営直後がベストショット📸 - マルシェは“練習の場”と考えてOK^^
回数を重ねるごとに改善されていきます。ベストを尽くす気持ちで、しかし最初から完璧を目指さなくて大丈夫!
よくある質問(FAQ)
Q1.マルシェはどうやって探しますか?
A.SNSで検索(地名 マルシェ)したり、おしゃれコーヒー屋さんやカフェに行くと、イベントのフライヤー(チラシ)が置いてあったりします^^
1つマルシェに行くと、出店者さんが他に出店するマルシェのチラシなどを持っていたりするので、そういったものをもらって来て、情報を集めていきます。
Q2.どれくらい作ったら良いですか?
A.マルシェの規模や集客力によるのでなんとも言えません💦当日の天候にも左右されます。とはいえ、多く作って余らせるよりは、売り切れる量にして、「完売しました!」という一言をSNSで発信できるように準備したいです。
Q3.売れ残ったらどうしたら良いですか?
A.売れ残らないための事前の準備が肝心です…!マルシェに出た→売れ残った💦→別の販路を模索する、ということも、もちろん気持ちは分かるのですが、例えば夏場の屋外マルシェだと気温の高い環境に一日置かれていたお菓子の行き先を考えることになり、冬場の屋内マルシェで暖房の効いた環境だとこれまた暖かいところで保管されたお菓子の再販売を考えることになるので、お菓子の保管状況がベストかというと、ちょっと心配だよなぁと個人的には思います。
なので、できれば、【マルシェ当日を迎える前に、お菓子の行き先を決めておく】ことが理想です。具体的には
- 事前予約を受け付ける(マルシェ現地に受け取りに来る取り置き)
- 並行して通販を受け付ける
- 生ケーキ、期限の短い生菓子でない、多少日持ちのする焼き菓子であれば、買い取ってくれるコーヒー屋さん、喫茶店、サロンさんなどを探しておく
ただ、どうしても、「マルシェ当日が大雨で、お客様の集客がとても少なかった💦売れ残ってしまった💦」という場合は、SNSで呼びかけて、「市内配達に行きます🚗」という感じで、マルシェ帰りに、手を挙げてくださったお客様のもとへ配達しながら帰る、という作り手さんもいらっしゃいます。
Q4.賞味期限はどうやって決めたら良いですか?
A.日持ちを確認した日数にするも良し、心配なので、日持ちする商品だけどマルシェ出店日の翌日や2日後くらいに設定するも自由、です。
ラベルに記載した保存方法で、責任が持てる日付に設定すると良いです^^
Q5.車を持っていないのですがマルシェに出店できますか?
A.車ない仲間、ペーパードライバー仲間の皆さん、こんにちは!極論、「車がなくても出られるマルシェに出る」です。移動手段としては、
- 歩いて出店場所まで移動する
- タクシーで移動する
- 周りの方や出店者仲間に送ってもらう
あたりかなと。この記事を書いている中の人は、割と都心部にシェアキッチンがあるため周辺でのマルシェ開催も多く、「カーゴに荷物を積んで、歩いてマルシェ会場まで移動」していました(笑
まとめ|マルシェ出店は最強の「学びと出会いの場」
マルシェに出ることで、お客様の反応を直に感じられたり、出店仲間と知り合えたり、「もっとこうしたい」がどんどん湧いてきます。
迷っている方も、ぜひ一歩踏み出してみてください!
きっと、あなたのお菓子を楽しみにしている誰かと出会えるはずです^^
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