食品表示ラベルの書き方|お菓子販売初心者向け完全ガイド【2026年版】
お菓子を販売する時の食品表示ラベルは、まず「何を書くか」を整理してから、データを作り、印刷するという順番で進めると作りやすくなります。
基本的に確認したい項目は、名称、原材料名、内容量、保存方法、賞味期限または消費期限、製造者または製造所、栄養成分表示、アレルギー表示です。
マルシェ出店、ネットショップ販売、委託販売などでお菓子を販売する場合、食品表示ラベルはお客様が「何が入っているのか」「いつまで食べられるのか」「誰が作ったのか」を確認するための大切な情報です。
この記事では、お菓子販売初心者さんに向けて、食品表示ラベルの書き方、記載内容、作成手順、よくある間違いをまとめます。
- 食品表示ラベルを印刷したい方:食品表示ラベルプリンターおすすめ|A4プリンター・ラベルライターの選び方
- 原料原産地で迷っている方:原料原産地表示とは?小麦粉・バター・卵の書き方
- 食品添加物で迷っている方:食品添加物の表示ルール|ベーキングパウダー・バニラエッセンスはどう書く?
- チョコレート・市販クッキーなどを使う方:複合原材料とは?チョコレート・市販クッキーを使う時の原材料表示
- アレルギー表示を確認したい方:食品表示ラベルのアレルギー表示の書き方|一括表示と個別表示のルール
- 栄養成分表示を確認したい方:栄養成分表示と栄養計算のやり方
- 賞味期限の決め方を確認したい方:賞味期限と消費期限の違い|お菓子販売での決め方と書き方
- 食品表示ラベルに書く基本項目
- 名称・原材料名・内容量・保存方法・賞味期限・製造者の書き方
- アレルギー表示・栄養成分表示の考え方
- ラベル作成の3ステップ
- マルシェ・通販・委託販売で注意したいポイント
- 食品表示ラベルでよくある間違い
目次
- 食品表示ラベル作成の3ステップ
- 食品表示ラベルの記載内容
- 食品表示ラベルとは?
- 参考図書:食品表示検定 初級テキスト
- 旧法から新法に変わりました
- 食品表示ラベル 見本例
- ①名称
- ②原材料名
- ③内容量
- ④保存方法
- ⑤賞味期限/消費期限
- ⑥製造者/製造所
- 栄養成分表示
- ここまでのまとめ|食品表示ラベルの基本項目
- 食品表示ラベルの印刷方法
- 省略や免除について
- 食品表示ラベルの免除(店内製造販売:義務表示の特例)
- 食品添加物の表示の免除
- 食品添加物を省略できない場合
- 「無添加」「不使用」の表現について
- 栄養成分表示の省略
- 食品表示ラベルでよくあるミス
- よくある質問
- 【原材料】材料の重量が同量の場合は、記載の順番はありますか?
- 【賞味期限】どうやって決めたら良いかわかりません…
- 【製造者】住所、書かないといけませんか…?
- 【記載】表示スペースが狭い場合、表のようにせず、続けて記載していくことは可能ですか?
- まとめ|食品表示ラベルは、書く内容を整理してから作成しよう
- 次に読むおすすめ記事
- ラベルを添削して欲しいという方へ
- お菓子を販売したい方へ
食品表示ラベル作成の3ステップ
食品表示ラベル作成は、次の3ステップで考えるとわかりやすいです。
- 記載内容を考える
- データを作る
- 印刷して完成!
▶︎関連記事:食品表示ラベルプリンターおすすめ|A4プリンター・ラベルライターの選び方
食品表示ラベルの記載内容
食品表示ラベルに記載する基本項目は、次の通りです。
- 名称
- 原材料名
- 内容量
- 保存方法
- 賞味期限/消費期限
- 製造者/製造所
加えて、栄養成分表示や、必要に応じて注意喚起の一文などを入れていきます。
「全部を一気に覚えよう」とすると、なかなか盛りだくさんです^^;
この記事では全体像をつかんでいただき、原材料名、アレルギー表示、賞味期限、製造者・製造所、栄養成分表示など、細かいテーマは別記事で詳しく解説していきます。
食品表示ラベルとは?
市販のお菓子を買う時、裏面を見て、
「ああ〜、これ1個でこんなにカロリーがあるんだぁ……だけど買っちゃお」
と思ったことはありませんか?
ずばり、その裏面に貼ってあるものが食品表示ラベルです。
食品表示ラベルは、ただのシールではありません。
お客様が
- 何が入っているのか
- いつまで食べられるのか
- 誰が作ったのか
- どう保存すれば良いのか
を確認するための、大切な情報です。
お菓子屋さん側から見ると、食品表示ラベルは面倒に感じるかもしれません^^;
ですが、ラベルはお菓子屋さんのためだけではなく、お買い物をするお客様のためのものです。
特に、アレルギーをお持ちの方にとっては、そのお菓子に何が入っているかはとても大切な情報です。食品表示ラベルは、お客様が安心して商品を選ぶためのものでもあります。
この記事を読み進めていただいて、一緒にラベルを作成していきましょう!
参考図書:食品表示検定 初級テキスト
本題の前に超おすすめ本を紹介させてください!1冊あると本当に便利です!
旧法から新法に変わりました

元々は、
- JAS法
- 健康増進法
- 食品衛生法
というそれぞれ異なる法律があり、法律ごとに記載内容が異なっていました。
それぞれの法律で記載内容が異なってややこしい、ということで、2015年、記載内容についてまとめた食品表示法ができました。
法律の名前を全部覚える必要はありませんが、
- 食品表示にはルールがある
- しかも今後も変わる可能性がある
ということは、頭の片隅に置いておきましょう。
特にアレルギー表示は、品目が増えたり、分類が変わったりします。たとえば2026年4月1日に食品表示基準が改正され、カシューナッツが特定原材料に追加されました。消費者庁は、カシューナッツについて2年間の経過措置期間を設け、2028年4月1日から完全義務化と案内しています。
▶︎カシューナッツはアレルギー表示が義務化!いつから?変更点と書き方を解説
食品表示ラベル 見本例

食品表示ラベルは、ある程度の”正解”があって、同じレシピで10人ラベルを作ったら、ある程度同じラベルが10個出来上がります。しかし、多少”書き方のバリエーション”があるので、上図に提示した書き方と異なる書き方も可能です。
①名称
名称は、奇抜な名称や特殊な名称ではなく、
一般の消費者が見てわかりやすいものにしましょう。
例えば、
- 洋菓子
- 和菓子
- 洋生菓子
- 焼菓子
などです。
ここで注意したいのは、商品名と名称は別物だということです。
例えば、商品名が「森のしずくクッキー」だったとしても、名称欄にいきなり「森のしずく」と書かれていると、一般のお客様には何の商品か分かりにくいですよね。
名称欄には「焼菓子」など、一般の方が見てわかりやすい言葉を書きます。
フレーバー違いがある場合は、焼菓子(チョコ)、焼菓子(抹茶)のように、カッコ内にフレーバーを書いておくと管理もしやすくなります。
商品名を書きたい場合は、名称欄ではなく、ラベルの欄外やパッケージ表面に記載します。(商品名の記載は任意です)
②原材料名
原材料名の基本は、
原材料 / 食品添加物、(アレルギー表示)
です。
原材料(スラッシュの前)
・入れる量、つまり重さが多い順に書きます。
例:バター、小麦粉、砂糖、卵、塩のように、レシピに使っている材料を重量順に並べていきます。
・一番多いものの原料原産地を書きます(2022年4月1日から必須)
例 小麦粉(国内製造)
「北海道産小麦であること強調したい」のであれば、
小麦粉(小麦(北海道産))
※注意:小麦粉(北海道産小麦)は不可。
例 卵(愛知県産) 卵(国産)
例 バター(国内製造)
※一番多い原材料が1つとは限りません。
材料の重さが同じ場合など、判断に迷うこともあります。このあたりは、原材料名の個別記事で詳しく整理します。
原料原産地は、小麦粉(国内製造)・バター(国内製造)・卵(国産)など、食材によって書き方に迷いやすい部分です。詳しい考え方はこちらで解説しています。
市販の加工品を使う場合は、複合原材料として記載する必要があります。
複合原材料とは?
チョコレートなどの加工品をお菓子に入れることはありますか?
すでに製造・加工された、2種類以上の原材料からできている原材料のことを「複合原材料」といいます。
チョコレートの他、飾りに使う市販のクッキーやチーズなどが挙げられます。
原材料欄に記載する場合、原則は仕入れた「複合原材料名」で記載します。
▼例えば、以下の市販クッキーをお菓子作りの材料として使ったとします。
名称:クッキー
原材料名:小麦粉(国内製造)、砂糖、ショートニング、鶏卵、バターオイル、植物油脂、マーガリン、卵黄、食塩/乳化剤(大豆由来)、香料、膨張剤、カロテン色素
原材料欄に複合原材料(複合原材料の原材料を記載)/ 複合原材料に含まれる添加物
▼例(太字が複合原材料)
他の原材料、クッキー(小麦粉、砂糖、ショートニング、鶏卵、バターオイル、植物油脂、マーガリン、卵黄、食塩)、他の原材料/他の添加物、乳化剤(大豆由来)、香料、膨張剤、カロテン色素
複合原材料には、省略できる場合や分割表示できる場合もあります。
ただし、原材料の割合については、市販クッキーの製造元でなければわからないことも多いです。
ラベル講座の生徒さんの添削で、加工品(ミックス粉)の製造元に問い合わせた時も、原材料のパーセンテージは企業秘密につき回答できない、とのことでした^^;
なので、初心者さんの場合は、まずは「省略できるかどうか」を頑張って探すより、
- 使っているものはすべて書く
- 加工品は複合原材料として、カッコの中に複合原材料の原材料を書く
という考え方の方が無難です。
チョコレートや市販クッキー、ミックス粉などを使う場合は、複合原材料として中身の原材料や添加物まで確認する必要があります。詳しい書き方はこちらで解説しています。
食品添加物(スラッシュの後ろ)
食品添加物は、原材料の後ろにスラッシュを書いて記載します。
ベーキングパウダーやバニラエッセンスなど意外な添加物があります。
市販の加工品(複合原材料)に含まれる食品添加物も記載が必要です。
ただし、五感に影響しないものはキャリーオーバーとして省略可です。
とはいえ、抜け漏れ、落ち度をなくすことを考えると、初心者さんは略さず記載する方が無難です。
食品添加物の省略やキャリーオーバーについてはこちら▼
アレルギー表示
(一部に〇〇を含む)という表記をよく見かけますね。そう、それです。
小さなお菓子屋さんのアレルギー表示の最適解は、表示が義務の食材のみ(特定原材料)、一括表示で書く、だと考えています。
解説します。
アレルギー表示義務のある食材、表示が任意である食材(2026年4月時点)

アレルギー表示が義務の食材(特定原材料)と、アレルギー表示が任意の食材(特定原材料に準ずるもの)があります。
アレルギー表示が任意の食材は、書きたいものだけを書くことはできず、どれか一つを書いたら、他の任意食材もすべて確認して、入っていたら記載しなければなりません。
▶︎【2026年4月】カシューナッツが義務・ピスタチオが推奨に追加|アレルギー表示の変更まとめ
アレルギー表示の方法:個別表示と一括表示
アレルギー表示を書く時の【カタマリ】の話です。
アレルゲンは、
- 原材料名の欄
- 添加物の欄
に表示します。
表示の方法は2通りあります。
・個別表示:原材料や食品添加物、一つ一つにアレルゲンを記載していくものです。
どの食材に何のアレルゲン(アレルギーの原因物質)が入っているかわかるので、食物アレルギーを持つ方々の商品選択の幅を広げるため、原則は個別表示で書く、とされています。
・一括表示:一部に〇〇・〇〇を含む、といった形で、使用したアレルゲン(アレルギーの原因物質)をまとめて書く方法です。
個別表示で表示できない場合や個別表示がなじまない場合には、例外的に原材料欄の最後にまとめて表示を行う一括表示が認められています。
同じ原材料名のものを、個別表示と一括表示で書き分けてみました。
原材料名:小麦粉(国内製造)、砂糖、植物油脂、卵、バター、しょうゆ(小麦・大豆を含む)/乳化剤(大豆由来)、膨張剤
- 小麦粉:小麦の拡大表記
- 卵:特定原材料の名称そのもの
- バター:乳の代替表記
原材料名:小麦粉(国内製造)、砂糖、植物油脂、卵、バター、しょうゆ/乳化剤、膨張剤、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆を含む)
いかがですか?
個別表示と一括表示、混ぜるなキケンですよね^^;
アレルギー表示の詳しい書き方は、別記事で整理します。
アレルギー表示よくある間違い
ラベルの添削などをしていてよく見かける間違いです。
- カッコの中は「・(ナカグロ)」で区切る。
- 一括表示のカッコの前には「、」が必要。
- 乳製品の場合、乳を含むと書いてしまいがち。
そもそも食物アレルギーとは?
アレルギーは、花粉症、アトピー性皮膚炎、金属アレルギーなどいろいろな種類があります。この記事では、食物アレルギーをアレルギーと記載します。
アレルギーは、特定の食べ物に含まれる「アレルゲン」に免疫機能が過剰に反応してしまい、体にさまざまな症状を起こすものです。
アレルゲンとは、アレルギーの原因となる物質で、ほとんどはタンパク質です。その人その人でアレルゲンとなる物質が異なります。
症状は、せき、喘息発作、嘔吐、腹痛、下痢、じんましん、むくみなどさまざまで、その症状の重さ軽さも人によります。
血圧が下がって意識が遠のいてしまうアナフィラキシーショックが一番重たいです。
恐ろしいところは、アレルギーが起こるか起こらないか、またどのくらいの重さなのかは、基本的に本人が食べてみないとわからないことです。
だからこそ、そのお菓子や食品に「何が入っているのか」を示すことはとても大切なのです。
コンタミネーションとは
コンタミネーション(contamination)は汚染(すること、の状態)、汚濁、汚濁物)という意味で、「コンタミ」などと略して言われます。
原材料として使用していないにもかかわらず、アレルゲンが微量混ざってしまうことがあります。
この場合については表示義務はありません。
しかし、食物アレルギーはごく微量であっても発症することがあるので、使用する道具を十分に洗浄してコンタミネーションの防止策を徹底することが求められています。
「本品製造工場では、卵・乳を含む製品を製造しています」
「小麦を使用した設備で製造しています」
同一製造ラインを使用することや、原材料の採取方法などにより、アレルゲンが混入される可能性が否定できない場合には、原材料表示欄外に注意喚起をすることが望ましいです。
注意喚起の記載は義務ではなく、企業側の努力の部分です。
シェアキッチンでの製造とアレルギー対応
シェアキッチンで製造する場合は、特に注意が必要です。
いろいろな作り手さんがいろいろな食材を持ち込む可能性があるシェアキッチンで、小麦を使わず「グルテンフリー」を意識して米粉を使用していた場合でも、「グルテンフリー」とうたっていただくことは危険です。
理由は、利用先のシェアキッチンに食材制限がなければ、基本的にあらゆる食材が使われているためです。
同じシェアキッチンを使用している他事業者が小麦を使っている場合が十分にあります。
衛生面は一旦置いておいたとして、ボウルやゴムベラなどの備品を持参したとしても、焼き場を使う場合はオーブンの中に小麦が舞っている可能性がゼロではありません。
とはいえ、小麦アレルギー対応だと主張したい場合には、書けても
「原材料には小麦を使用していません」
までかな、という所感です。
アレルギーフリーについても同様です。
このあたりは、食品表示ラベルだけでなく、商品説明、ネットショップ、Instagram、LPなどの表現にも関わります。
グルテンフリー・アレルギーフリーと書いてもいい?シェアキッチン利用時の注意点
シェアキッチンで作ったお菓子は販売できる?通販・マルシェ・委託販売の注意点
食品表示ラベルは、名称・原材料名・アレルギー表示・賞味期限・製造者など、確認することがたくさんあります。
「自分のラベルが合っているか不安」「販売前に一度確認したい」という方は、ラベル講座や個別相談をご活用ください。
③内容量
内容量は、グラムだけでなく、何枚、何個なども可能です。
例
内容量:5枚
内容量:1個
内容量:80g
透明な袋に入っていて、開封しなくても外から見て内容量が明らかな場合は、内容量という項目自体を省略可能です。
ただし、商品や販売形態によって判断が分かれる場合もあるので、不安な場合は、利用先のシェアキッチンさんや保健所さんに確認しましょう。
④保存方法
保存方法は、
- 直射日光、高温多湿を避けて常温で保存
- 要冷蔵(10度以下)
- 要冷凍(-15度以下)
などです。
保存方法は、お客様だけでなく、製造者/販売者も守るべきものになります。
なので、要冷蔵(10度以下)と書いた場合、マルシェなどの販売時、配送時などもその保存方法を守る必要があります。
「なんとなく常温で大丈夫そう」ではなく、ラベルに書いた保存方法を自分も守れるか、という視点で考えましょう。
⑤賞味期限/消費期限
「このお菓子は〇日でないといけない」という決まりはなく、自由に設定可能です。
ただし、お菓子屋さんご自身が責任を持てる日付にしましょう^^
賞味期限か消費期限か、どちらの言葉を使うかに関しては、
・美味しく食べられる期限→賞味期限
・安全に食べられる期限→消費期限
という考え方です。
明確な期間の指定はないのですが、目安として、
・5日以内→消費期限
・5日より長い→賞味期限
という考えがあります。
原則は年月日表示です。
例
2026.05.01
26.5.1
令和8年5月1日
8.5.1
同じ商品を作り続ける場合は、賞味期限を空欄にしておいて、日付スタンプで記載することも可能です。
今まで、手書き不可…と伝えてきたのですが、保健所に確認したところ、「手書き可」とのことでした。ただし、「文字サイズ8pt(8ポイント)以上でお願いします」とのことなので、なんだかんだ、パソコンなりスマホなり、デジタルでデータを作る必要があるよなーと感じた次第です^^;
たまに「本日中」と書かれたラベルを見ました、というお声をいただく時がありますが、「本日」が何年何月何日なのかわからないので、不可です。
賞味期限/消費期限は、【第三者が見ても、何年何月何日かわかる記載】にしましょう。
また、「製造日から〇日」と記載があるページを見かけますが、その場合は製造日の記載が必要です。
さらに、「〇日目は入るの?入らないの?」といらぬ疑問が出てくるので、素直に賞味期限または消費期限を年月日で記載することをおすすめします。
賞味期限をどう決めたら良いかわからない方も多いと思います。
極論、ご自身が責任を持てる日にちにしましょう!
お菓子屋さんが、ご本人の舌で確かめて決める場合もありますし、検査センターに出して科学的根拠をもって決める場合もありますし、併用している場合もあります。
⑥製造者/製造所
ご自身の許可書がある場合は、製造者欄に、許可書の名義と住所の記載のみで、製造所は記載不要です。
シェアキッチンを利用される場合は、ご利用先のシェアキッチンオーナーさんにご確認ください^^
作り手さんが管轄の名古屋市中区の保健所さんに問い合わせてくださり、保健所さんが消費者庁に確認して回答くださいました!ありがとうございます!
製造者欄:
作り手さんの住所と作り手さんの氏名
欄外に製造所:
作り手さんの氏名
(すたーとあっぷきっちん内)
名古屋市中区栄3-35-21 菱家ビル906
屋号、電話番号は任意です。
保健所や消費者庁としては、人格は法人か個人しかないので、屋号や店名のみの記載は不可です。
「住所、書かないといけませんか…?」というご相談もよくあります。
住所載せるの、怖いですよね><
ただ、人様の口に入るものなので、ある意味そのくらいの覚悟を持って取り組んでいただけたらと思います><
栄養成分表示
栄養成分表示についても確認しておきましょう。
タイトルは「栄養成分表示」として、次の順番で記載します。
- エネルギー kcal
- たんぱく質 g
- 脂質 g
- 炭水化物 g
- 食塩相当量 g
また、5項目がどれくらいの量に対しての栄養成分なのかを示します。
例
1枚当たり
1袋当たり
10g当たり
ラベルに記載の内容量と合わせて、はかりやスケールを使わなくても、
「この袋に含まれている栄養成分はどれくらい」
とわかるようにします。
また、推定値の場合は「推定値」と記載します。
栄養成分表示の計算方法
数字の出し方は2種類あります。
- カロリー計算
- 推定値
1つ目は、カロリー検査です。
実際に現物を分析にかけて出したものです。検査センターで行うもので、費用がかかります。
2つ目は、推定値です。
「この原材料には、これくらいの栄養素が含まれている」とされている数値を足し合わせていったものです。
本が一冊あれば自分でできます。
ただ、栄養計算は説明を読んでいるだけだと出来るようにはならないので、手を動かすことが大切です。
詳しい計算方法は、別記事で解説します。
▶︎初心者でも簡単!栄養計算と栄養成分表示のやり方をわかりやすく解説
ここまでのまとめ|食品表示ラベルの基本項目

いかがでしたか?なかなか、盛りだくさんでしたね^^;
食品表示ラベルの印刷方法
食品表示ラベルは、記載内容を考えたあと、データを作り、印刷します。
ラベルの印刷方法
印刷方法は、
- パッケージに直接印刷する
- シールに印刷して貼る
などがあります。
シールに印刷して貼る場合は、
- A4プリンタで印刷する(ラベル屋さんなど)
- 専用プリンタで印刷する(ラベルライターなど)
などの選択肢があります。
ラベルライターで作る場合
ラベルライターで印刷する流れは、
- 専用ソフトをダウンロードしてソフトを開く
- 枠線を入れる
- 文字を全部打ち込む
- 文字の大きさを確認する
- まずは1枚テスト印刷してチェックする
- 必要枚数印刷する
となっています。
まず1枚印刷して、ちゃんと読めるか、文字が切れていないか、日付が合っているか、貼った時に見やすいかを確認しましょう。
印刷方法やラベルプリンターの選び方は、販売数や商品数によって変わります。詳しくは別記事で整理します。
▶︎食品表示ラベルプリンターおすすめ|小さなお菓子屋さん向けの選び方
省略や免除について
基本的には【使ったものはすべて書く】なのですが、記載を免除される場合があります。
- 食品表示ラベルの免除(店内製造販売:義務表示の特例)
- 食品添加物の表示の免除
- 栄養成分表示の省略
ここは「省略できるなら省略したい!」と思うところですが、初心者さんの場合は、まずは省略ありきで考えない方が安全です。
特に、アレルギーに関わる表示は慎重に確認しましょう。
食品表示ラベルの免除(店内製造販売:義務表示の特例)
例えば、パン屋さんで買い物をする時、棚に陳列されたパンをトレイにのせ、レジに持って行き、お会計をして…という流れで買い物をすることがあります。
その際、食品表示のラベルなどはもらわない場合がほとんどです。
食品表示ラベルが貼られていない場合、大抵そのお店の一角に製造室(厨房)があります。
「製造をしている施設と同施設内で販売する場合は、不明な点はその場で店員に聞けばわかるので、食品表示を貼らなくても良い」
というルールがあるためです(義務表示の特例)
店内で作っているケーキ屋さん、和菓子屋さん、パン屋さん、お惣菜屋さんなどは、食品表示ラベルが貼られていない場合がほとんどです。
ただし、マルシェ、通販、委託販売、シェアキッチンで製造して別の場所で販売する場合は、基本的に食品表示ラベルが必要になると考えて準備しましょう。
食品添加物の表示の免除
使用した添加物は、すべて表示することが原則です。
自分が使った食材でなくても、使った市販の加工品に含まれている添加物も確認が必要です。
ただし、次のような場合は該当する添加物の表示が免除されています。
- 加工助剤
- キャリーオーバー
- 栄養強化の目的で使用されるもの
食品添加物を省略できる場合があるとはいえ、五感に関わる食品添加物や、特定原材料に由来する食品添加物など、省略できない場合もあります。
初心者さんは、迷ったら「書く」方向で考える方が無難です。
食品添加物を省略できない場合
・五感に関わる食品添加物
味や色や匂いなど、五感に影響する食品添加物は省略できません。
・特定原材料(表示義務のアレルゲン)に由来する食品添加物
加工助剤、キャリーオーバー、栄養強化の目的等、その添加物自体が表示を省略できる場合でもアレルゲンに関する表示の省略は認められていません。
「無添加」「不使用」の表現について
もともとは、食品添加物「不使用」、「無添加」という表示は、事業者が任意で記載していました。
しかし、消費者が正しく判断できないのではないか、ということで、食品添加物の不使用表示に関するガイドラインが作成されています。

無添加の表示がすべてダメというよりは
何が無添加なのか
何が不使用なのかを明記すれば
無添加や不使用という表記が使えるとのことです^^;
とはいえ、「無添加」「不使用」は、食品表示や広告表現にも関わる部分です。
なんとなく体に良さそうだから書く、というより、何を使っていないのかを明確にして、誤認されない表現にすることが大切です。
・消費者庁 食品添加物の不使用表示に関するガイドライン
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_labeling_act/assets/food_labeling_cms201_220330_25.pdf
栄養成分表示の省略
小規模事業者は記載を省略できます。
ただし、お客様からお問い合わせをいただいたら速やかに回答できないといけません。
製造者が小規模である場合でも、スーパーや百貨店など、流通が大きい店舗に卸したり、出店する場合は、省略はできません。
▶︎初心者でも簡単!栄養計算と栄養成分表示のやり方をわかりやすく解説
食品表示ラベルでよくあるミス
食品表示ラベルでよくあるミスは、次のようなものです。
- 名称欄に商品名を書いてしまう
- 原材料名を使用量順に並べていない
- 原料原産地の記載漏れ
- 食品添加物を書き忘れている
- 市販の加工品に含まれる原材料や添加物を確認していない
- アレルギー表示で「乳」と書いてしまう
- 一括表示の前の「、」が抜けている
- 賞味期限を「本日中」と書いてしまう
- 製造者欄を屋号だけにしてしまう
- シェアキッチン利用時の製造所表記を確認していない
食品表示ラベルは、デザインセンスよりも、確認作業が大切です。
かわいいラベルを作る前に、まずは「必要な情報が正しく入っているか」を確認しましょう。
食品表示ラベルでよくある間違いは、別記事でまとめています。印刷前のチェックリストとして確認してみてください。
よくある質問
さらに長くなりますが、みなさんからよく質問されることをまとめました!
- 【原材料】材料の重量が同量の場合は、記載の順番はありますか?
- 【賞味期限】どうやって決めたら良いかわかりません…
- 【製造者】住所、書かないといけませんか…?
- 【記載】表示スペースが狭い場合、表のようにせず、続けて記載していくことは可能ですか?
【原材料】材料の重量が同量の場合は、記載の順番はありますか?
例えば〈パウンドケーキ〉砂糖100g、無塩バター100g、薄力粉100g…のように、一番重量の多い食材が複数ある場合は、どう書いたら良いですか?
保健所さん回答:
すべて同じグラム数なら、食材の記載順番に優先度はありません。つまり、任意の順番(好きな順)でOKです。
ただし、原料原産地も全て表示する必要があります。
例 砂糖(国内製造)、無塩バター(国内製造)、小麦粉(国内製造)…
【賞味期限】どうやって決めたら良いかわかりません…
回答:極論、ご自身が責任を持てる日にちにしましょう!
お菓子屋さんが、ご本人の舌で確かめて決める場合もありますし、検査センターに出して科学的根拠をもって決める場合もありますし、併用している場合もあります。
▶︎関連記事:お菓子の賞味期限の決め方|スコーンを検査に出して設定した体験談
【製造者】住所、書かないといけませんか…?
保健所(もっというと消費者庁)からすると、
- 誰が作ったの?
- 誰が製造責任を負うの?
- 消費者が食べて具合悪くなったら、誰に責任を追及したら良いの?
という考えで、【氏名と住所は必須(屋号と電話番号は任意)】となっています、、、
載せる住所がご自宅しかない場合、住所載せるの、怖いですよね><
ただ、人様の口に入るものなので、ある意味そのくらいの覚悟を持って取り組んでいただけたらと思います><
▶︎関連記事:お菓子販売で自宅住所は伏せられる?食品表示ラベル・通販・シェアキッチンの注意点
【記載】表示スペースが狭い場合、表のようにせず、続けて記載していくことは可能ですか?
保健所さん(名古屋市中区)に問い合わせたところ、
一括表示(名称から製造者などの情報すべて)は、法律上は別記様式といって、表状態のように書くことが基本です。
ただし、パッケージの都合など、消費者の方に誤解を与えない範囲で、多少書き方をアレンジして(くずして)書いても良いとのこと。
改行の際も、スラッシュを入れて次の内容にしても良いです。
とはいえ、基本は表のような形なので、国も自治体も、くずした表示例は出していないと思います、とのことでした^^
まとめ|食品表示ラベルは、書く内容を整理してから作成しよう
いかがでしたか?
なかなか、なかなかに盛りだくさんでしたね^^;
食品表示ラベルは、最初は難しく感じるかもしれません。
ですが、順番に整理すれば、初心者さんでも作れるようになります。
まずは、
- 名称
- 原材料名
- 内容量
- 保存方法
- 賞味期限/消費期限
- 製造者/製造所
- 栄養成分表示
- アレルギー表示
の全体像を押さえましょう。
そのうえで、原材料名、アレルギー表示、賞味期限、栄養成分表示、ラベル印刷など、必要なところを個別に深めていけば大丈夫です。
また、アレルギーの食材が増えたり減ったりするように、今後も法律は変わっていきます。
常に情報をキャッチして、アップデートしていきましょう!
不安な場合は、自己判断で進めず、管轄の保健所、シェアキッチンの運営者、専門家に確認しながら進めてください。
お菓子販売は、作ることだけでなく、届ける準備も含めてお仕事です。
大変な部分もありますが、一つずつ整えていけば大丈夫です^^
くじけずいきましょう!
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ラベルを自分で印刷したい方へ。 - 食品表示ラベルでよくあるミス5選
印刷前に、よくある間違いを確認したい方へ。
ラベルを添削して欲しいという方へ
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