食品表示ラベルを自分で印刷したいけれど、A4プリンタで作ればいいのか、ラベルライターを買った方がいいのか迷っていませんか?

お菓子販売を始めたばかりの方は、最初から高い機械をそろえる必要はありません。販売頻度や印刷枚数が少ないうちはA4プリンタでも対応できますが、商品数や販売回数が増えてくると、ラベルライターがあるとかなり便利です。

この記事では、小さなお菓子屋さん向けに、食品表示ラベルの印刷方法、A4プリンタとラベルライターの違い、おすすめのラベルライター、用紙選び、印刷前の注意点をまとめます。

この記事で分かること

気になるところから読み進めてください。

  • 食品表示ラベルに書く主な内容
  • 食品表示ラベルを印刷する方法
  • A4プリンタとラベルライターの違い
  • 最初はA4プリンタでよいのか、ラベルライターを買うべきか
  • おすすめのラベルライターと用紙
  • ラベルライターで食品表示ラベルを作る流れ
  • 印刷前に確認したいこと
  • 文字サイズや感熱紙など、印刷時によくある失敗

動画で見たい方はこちら

食品表示ラベルに書く主な内容

ラベルプリンターで印刷する前に、まずは食品表示ラベルに書く内容を整理しておきましょう。

ラベルライター_見本

印刷する前に、ラベルの中身も確認しておきましょう

ラベルライターやA4プリンタを用意しても、食品表示ラベルの中身が間違っていると、結局印刷し直しになってしまいます。

先に「何を書くか」を確認してから、「どう印刷するか」に進むとスムーズです。

食品表示ラベルの印刷方法

作ったラベルデータは、主に次のどちらかの方法で印刷します。

  1. パッケージに直接印刷する
  2. シールに印刷して貼る

小さなお菓子屋さんの場合、最初は「シールに印刷して貼る」方法が使いやすいです。

メリット/デメリットをまとめてみました▼

印刷方法メリットデメリット
①パッケージに直接印刷見た目すっきりパッケージをする(付ける)瞬間には、食品表示ラベル情報ができあがっている必要がある💦
②シールに印刷して貼る包装するという作業と、食品表示ラベルを作成する、貼る、という作業を分けられる特になし?

❶パッケージに直接印刷する

たとえば、袋の上につける紙タグの裏面に食品表示ラベルを印刷したり、お弁当箱に巻く帯に表示内容を印刷したりする方法です。

【画像左】袋の上に紙タグ(ペーパータグ)をつけて、表面は店名や商品名、裏面にラベルを印刷していました。
(エクセルで作っていました!表面か裏面か、どちらかをテキストボックスで打ち込んで、180度回転させると、タグとして折り返した時に読める向きになります)

【画像右】お弁当を作って販売している時、お弁当箱にくるりと巻いていた帯です。

お弁当はお菓子やパンよりも「その場で変わる要素(しょうゆ入れる予定なかったけど、入れた方が美味しそうだ、とか、ごまを入れる予定はなかったけど、入れた方が美味しそうだ、など)」があるので、作り終わらないとラベル情報が確定しなかった、という背景があります(大量調理になると事前に用意していない食材は入れようがないので、当日作っていてその日の塩梅で味を変更できてしまう数量だったとも言えます)。

なので、お弁当を作って、冷ましている間に、ラベル情報をだだだだっとパソコンで打ち込んで、A4用紙に4帯分のデータを印刷して、がーっと印刷して、じゃじゃじゃっとカッターで切って、冷めたお弁当にくるりと巻いてテープで止める、ということをやっていました。

パッケージとラベル情報を一体化させる場合は、包装する時点で食品表示ラベルの内容が完成している必要があります。

シーラーで密封する商品なら、密封する作業までは一旦完了できます。ですが、帯を巻いて完成という形だと、ラベル情報が完成しないとパッケージも完成しません。

そのため、商品数が多い場合や、賞味期限をあとから入れたい場合は、シールに印刷して貼る方が作業を分けやすいです。

シールに印刷して貼る

シールに印刷して貼る場合は、次の流れです。

  1. パソコンでデータを作る
  2. プリンターで印刷する
  3. 商品に貼る

A4プリンタとラベルライターの違い

A4プリンタラベルライター
必要なもの・パソコン
・A4プリンタ(約9,000円〜)
⭕️初期費用が抑えやすい
・パソコン
・ラベルライター/ラベルプリンタ(約17,000円〜)
❌初期費用がかかる
印刷方式インクジェット
⭕️光に当たっても文字が色褪せない。
❌インク代が安くない、、、
感熱紙(レシートのような紙)
⭕️別途インクは不要。
❌光に当たると文字が色褪せる。
データ作りやサイズ調整❌プレカット(事前に切られたサイズ)に合わせて作るので、ジャストサイズではない場合が多い。
🔺ノーカット(切られていないA4全面シール)もありますが、手でカットしたサイズだと剥離紙がはがしにくい😢
⭕️ロール紙(切られていない、ながーい用紙)ならサイズ調整が楽。たくさん打ち込んだら自動的に長くなり、打ち込む内容が少なければ自動的に短いシールになる。
印刷の小回り❌A4用紙そのものに印刷するので、1枚単位で印刷しにくい。⭕️1枚単位で印刷可能。

迷ったら、最初はA4プリンタで大丈夫です。

月に数回の販売、商品数が少ない販売、まず試しにマルシェに出てみたい段階なら、A4プリンタとラベル屋さんで十分対応できます。

ただし、

  • 商品数が増えてきた
  • 賞味期限違いのラベルを少しずつ印刷したい
  • A4用紙の余りがもったいない
  • 毎回カットするのが大変
  • 1枚だけ印刷したい場面が多い

という状態になってきたら、ラベルライターを検討しても良いと思います。

最初から完璧にそろえなくても大丈夫です。
不便を感じてから、必要な道具を増やしていきましょう。

最初はA4プリンタでもOK。枚数が増えたらラベルライター

おすすめのステップとしては、初めての出店・販売や、どれくらい活動を続けるかわからない場合は、まずA4プリンタとラベル屋さんで作ってみるのが良いと思います。

最初からすべてを完璧にそろえなくても大丈夫です。

ただ、活動頻度や印刷枚数が増えてくると、ラベルライターがあるとかなり便利です。

私自身は、販売メインで活動している時はラベル屋さんで作っていました。
その後、作り手さんのサポートをするようになってからラベルライターを購入しましたが、「すごい便利!もっと早く買っておけば良かった!」と思いました。

  1. 最初のうちはA4プリンタ・ラベル屋さんで作る
  2. 活動頻度や枚数が増えてきて、不便を感じてきたらラベルライターを検討する

ブラザー QL-800

ラベルライター ブラザーQL-800

小さなお菓子屋さんの食品表示ラベル作りで、私が使っているのはブラザーのQL-800です。

ラベルライター、ラベルプリンターを探している方は、まずこのあたりから検討すると良いと思います。

ブラザー QL-800は、パソコンにつないで専用ソフトでデータを作り、ロール紙に印刷できます。

食品表示ラベルのように、商品ごとに文字数や長さが変わるものは、ロール紙タイプが使いやすいです。

62mmロール紙 DK-2205

ラベルライター用紙 DK-2205

用紙は、62mm幅のロール紙「DK-2205」がおすすめです。

6.2cm幅、つまり62mmの切れていない用紙です。
ラベルライターを買う時におまけの用紙を選べるようでしたら、DK-2205が使いやすいと思います。

ロール紙なので、印刷する内容に合わせてラベルの長さを調整できます。

白黒シールがおすすめ

ラベルライターの用紙を見ていくと、白黒シールと赤黒シールがあります。

結論、食品表示ラベルには普通の白黒シールがおすすめです。

理由は、赤黒シールで白黒印刷すると、赤みがかった黒文字になることがあるからです。

絶対に赤色を使わなければならない事情がなければ、白黒シールが無難です。

ラベルライター用紙 赤黒 白黒

用紙は直射日光を避けて保管

ラベルライターの用紙は、レシートと同じ感熱紙です。

そのため、長く光に当たると、印刷した文字が消えてしまうことがあります。

印刷前の用紙も、印刷後のラベルも、直射日光を避けて保管しましょう。

Macを使っている方は変換アダプタも確認

Windowsパソコンは、今でもUSB-Aが刺さるものが多い印象です。

一方で、Macは基本的にUSB-Aがなく、USB Type-Cのみ刺さる仕様のものが多いです。

その場合、USB-Aの差し口をType-Cに変換するアダプタが必要になります。

心配な場合は、プリンターのケーブルを家電量販店に持って行って、

「このケーブルでプリンターをパソコンにつなぎたいのですが、パソコンの差し込み口がType-Cなので、変換ケーブルを探しています。ありますか?」

と店員さんに聞くと良いです。

ラベルライターで食品表示ラベルを作るステップ

ラベルライターで食品表示ラベルを作る流れは、次の通りです。

  1. 専用ソフトをインターネットでダウンロードしてソフトを開く
  2. ソフトを開く
  3. 表を入れる
  4. 文字を全部打ち込む
  5. 文字の大きさを8ポイントにする
  6. まず1枚だけ印刷して確認する(テスト印刷)
  7. 問題なければ必要枚数を印刷する

ブラザーの場合は、P-touch Editorという専用ソフトを使います。

いきなり大量に印刷するのではなく、まずは1枚だけ印刷して、文字の大きさ、改行、余白、印刷位置などを確認しましょう。

問題がなければ、必要枚数を印刷します。

実際の画面操作については、動画の方がわかりやすいかと…▼

データ作成時の注意点

ラベル作成時には、いくつか(いくつも?)気をつけたいルールがあります。

原則、文字のサイズは8ポイント以上

食品表示ラベルの文字サイズは、原則として8ポイント以上です。

8ポイント(8pt)、あなどるなかれ。意外と大きいです、、、

包装の袋が小さい場合は、5.5ポイントまで小さくできますが、

袋が小さい
=袋の面積が150平方cmに満たない場合
=袋を切り開いて150平方cmに満たない場合

お菓子を作る私たちは
シールを貼る面積=裏面
と考えがちですが、保健所は
シールを貼る面積=表示可能面積=表も裏も含む
と考えます^^;

なので、袋を切り開いて1枚ぺらの状態の面積を測るわけですが…例えば、切り開いて10cm×15cmになると、面積は150平方cmです。切り開いて10cm×15cmのものは、袋状にすると10cm×7cmなので、そんなに大きくないといいますか、シェアキッチンや販売講座の生徒さんのお菓子など、いろいろな個包装お菓子を拝見してきましたが、たいていの袋は文字サイズ8ポイント以上の袋サイズでした^^;

手書きはNGと考えた方が無難

手書きについては、完全にNGとは言い切れない場合もあります。

ただし、文字の大きさが決められていて、そのサイズが守られていて、読みやすいことが必要です。

個人的には、ラベル作りは「落ち度をなくす作業」だと考えています。

賞味期限などを後から追記したい場合も、できればデータ上で打ち込んで印刷してしまうか、賞味期限欄を空欄で印刷した場合でも、手書きではなく日付スタンプなどを使う方が無難だと考えています。

栄養成分表示は省略できる場合もあるが、手元では計算しておく

栄養成分表示は、基本は記載が必要です。

ただし、製造者が小規模事業者の場合は、栄養成分表示を省略できます。

とはいえ、お客様からお問い合わせをいただいた時に、速やかに答えられるよう、手元では計算しておくと安心です。

小規模事業者であっても、催事やスーパーに卸すなど、流通が小規模でない場合は記載が必要になることがあります。

栄養成分表示や栄養計算については、こちらの記事で詳しく解説しています。

▶︎栄養成分表示と栄養計算のやり方|お菓子販売で必要な5項目と省略できるケース

印刷前に確認したいこと

ラベルライターで印刷する前に、次の項目を確認しましょう。

  • 名称は合っているか。
  • 原材料名の順番は合っているか。
  • 食品添加物はスラッシュの後ろに書いているか。
  • アレルギー表示は必要なものが入っているか。
  • 内容量は合っているか。
  • 保存方法は商品に合っているか。
  • 賞味期限または消費期限は確認できているか。
  • 製造者・製造所の書き方は合っているか。
  • 文字サイズは原則8ポイント以上になっているか。
  • 印刷後、文字が読みにくくなっていないか。

食品表示ラベルは、印刷する作業よりも、印刷前の確認が大切です。

名称、原材料名、食品添加物、アレルギー表示、賞味期限、製造者・製造所など、ひとつずつ確認していく必要があります。

「自分で調べながら作ってみたけど、これで合っているか不安」
「保健所に聞く前に、まず全体を整理したい」
「自分の商品に合わせて確認したい」

という方は、添削付きのラベル勉強会もご活用ください^^

▶︎ラベル勉強会はこちら

記載内容が大丈夫でしたら、印刷して、完成!

ラベルライター印刷見本

文字が小さすぎる

食品表示ラベルは、思っているより文字サイズが必要です。

袋が小さいとつい文字を小さくしたくなりますが、まずは8ポイント以上で作れるか確認しましょう。

赤黒シールで印刷したら文字が赤っぽくなる

赤黒シールで白黒印刷すると、赤みがかった黒文字になることがあります。

食品表示ラベルとして使うなら、特別な理由がない限り白黒シールが無難です。

感熱紙の文字が薄くなる

ラベルライターの用紙は感熱紙なので、直射日光に弱いです。

用紙の保管場所や、印刷後の商品保管場所に注意しましょう。

最初から大量に印刷してしまう

ラベルデータを作ったら、まず1枚だけ印刷して確認しましょう。

誤字、改行、余白、文字サイズ、印刷位置を確認してから、必要枚数を印刷すると安心です。

印刷や用紙の失敗だけでなく、食品表示ラベルの内容そのものにもよくある間違いがあります。

原料原産地、アレルギー表示、文字サイズなど、印刷前に見直したい方はこちらも確認してみてください。

▶︎食品表示ラベルでよくあるミス5選

参考図書:食品表示検定 初級テキスト

食品表示ラベルを自分で作るなら、1冊手元にあると便利な本があります。

食品表示検定の初級テキストです。

食品表示ラベルは、ネットで調べながらでも作れます。
ただ、毎回検索していると、情報が分散していて疲れてしまうことがあります。

食品表示の基本をまとめて確認したい方は、参考図書として1冊持っておくと便利です。

まとめ

食品表示ラベルを自分で印刷する方法は、大きく分けるとA4プリンタとラベルライターがあります。

初めての販売や、販売頻度が少ないうちは、A4プリンタとラベル屋さんでも対応できます。

一方で、商品数や販売回数が増えてきたら、ラベルライターがあるとかなり便利です。

おすすめは、ブラザーQL-800と62mmロール紙DK-2205の組み合わせです。
用紙は、特別な理由がなければ白黒シールが無難です。

ただし、ラベルプリンターを用意しても、食品表示ラベルの内容が間違っていると印刷し直しになってしまいます。

ラベル作りはやらなければならないことですが、100点満点、100%完璧なラベルを作って貼ったとしても、お菓子が10倍売れるという話題ではありません。

お客様のワクワクや満足度に貢献する部分にエネルギーを注ぐためにも、ラベル作りは必要なところを確認しながら、サクッと進めていきましょう。

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ラベル作りは、落ち度をなくす作業です。

必要な内容を確認し、印刷前にチェックして、できるだけスムーズに進めていきましょう。

「自分のラベル、これで合っているかな?」と不安な方は、添削付きのラベル勉強会をご活用ください。

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