シェアキッチンでお菓子通販を始める方法|製造・包装・冷凍発送の流れを解説
「自分のお菓子を全国の人に届けたい」
「でも、自宅のキッチンでは販売用のお菓子を作れない」
「いきなり自分の工房を作るのはハードルが高い」
そんな時に選択肢になるのが、保健所の許可があるシェアキッチンを使って、お菓子通販を始める方法です。
シェアキッチンを活用すれば、自分の工房を持たなくても、必要な時にキッチンを借りて、お菓子を製造し、発送することができます。
ただし、通販の場合は、作る場所だけでなく、
- どこまでをシェアキッチンで作業するのか
- 包装、ラベル、梱包をどこで行うのか
- 常温、冷蔵、冷凍のどれで送るのか
- 発送日から逆算してどう準備するのか
- お金の受け皿をどう用意するのか
まで考える必要があります。
この記事では、シェアキッチンを使ってお菓子通販を始める流れを、実務に近い形で整理します。
まずは通販に使えるシェアキッチンを探す
お菓子やパンを作って販売する場合は、まず菓子製造業許可のある場所で製造できるかを確認します。
- AIに聞いてみる:ChatGPTなど
- インターネット検索:Googleなど
- SNS検索:Instagram、Xなど
気になるシェアキッチンが見つかったら、問い合わせして見学に行きましょう!
ふらっと行って見学というよりは、ホームページなどの問い合わせフォームやメールから問い合わせをして、日時を約束して見学する流れがほとんどです。
ホームページから問い合わせてもお返事がない時は、Instagramや他SNSなど、何か連絡がとれる手段を探して、諦めずに問い合わせてみましょう。
許可については、見学時に確認する
保健所には【シェアキッチン】という許可はありません。
個人もしくは法人名義で取得した、
・菓子製造業
・飲食店営業
など、必要な許可のもとで活動します。
シェアキッチンでは、運営者の名義でとった許可書で活動する場合もあれば、作り手さんが一人一人保健所の許可をとる場合もあります。
どちらのパターンなのかは、管轄の保健所の考え方によるので、見学時にシェアキッチン運営者さんから説明があります。
通販を始めたい場合は、
「お菓子を作って、ネットショップで販売し、発送したいです」
と伝えたうえで、
- 自分の商品を作れるか
- 通販用に製造できるか
- 包装やラベル貼りはどこまで必要か
- 発送作業までできるか
を確認しましょう。
許可名義や食品衛生責任者について詳しく知りたい方は、別記事「シェアキッチンで必要な許可とは?菓子製造業許可との関係を解説」で解説します。
シェアキッチンで通販する時の利用の流れ
- 問い合わせ
- 見学
- 独自の衛生講習等があるなら受講
- 作り手さん名義の許可をとる必要がある場合は、保健所に申請、現場検査を受ける
- 試作日の予約、試作日当日
- 製造日の予約、製造日
- 発送
通販の場合は、マルシェ出店や委託販売と違い、製造したあとに「発送する」ことまで考える必要があります。
製造日までに、
- 食材
- 包装資材
- 梱包資材
- 通販の外箱
- 緩衝材
- 同梱物
- ラベル
を準備しておきましょう。
荷物は事前にチェックリストを作っておくと安心です。
とはいえ、何か忘れることもあります。
見学時には、
- 食材をシェアキッチンさんで受け取ってもらえるか
- 荷物を運んだ後に買い足しに外出できるか
- 発送作業までキッチン内でできるか
- 他の利用者さんは集荷をお願いしているか
なども確認しておくと、通販の流れをイメージしやすくなります。
作業のどこからどこまでをシェアキッチンでするか確認する
見学時に確認したいことのひとつが、
「作業のどこからどこまでをシェアキッチンでするべきなのか」
です。
包装したお菓子を、
・一度持ち帰って、ラッピングしてから発送する
・シェアキッチンでラッピング、梱包までして発送して終える
・近くの営業所や窓口に持参する
・事前に集荷依頼する
・ポスト投函する
など、流れはいくつか考えられます。
ただし、食品表示ラベルや包装、冷凍品の扱いなどは、自己判断しない方が安心です。
通販を始めたい場合は、見学時に、
・通販で使いたいこと
・どの商品を作る予定か
・常温、冷蔵、冷凍のどれで送る予定か
・包装と梱包をどこまでキッチン内で行う必要があるか
を具体的に伝えて確認しましょう。
通販では配送サイズも大事
通販では配送サイズも大切です。
マルシェでの手渡しの場合は割となんとでもなりますが、通販となるとサイズによって送料に影響が出てきます。
箱に入れた時のサイズ、緩衝材を入れた時のサイズ、常温・冷蔵・冷凍のどれで送るかも確認しておきましょう。
冷凍品の発送はどこで冷凍する?
冷凍発送を考える場合は、冷凍する場所についても確認が必要です。
保健所への確認例では、菓子製造業という許可は、製造したものを包装して販売する業種とされています。
製品を作ってパッケージを作るところまでは、製造所でやる必要があります。
一方で、パッケージ済みのものを流通用に冷凍する場合、物流倉庫等で冷凍保管する場合もあり、冷凍すること自体は製造行為に該当しないという考え方があります。
ただし、裸の状態で冷凍して、その後パッケージ、つまり包装するなら、許可のある製造場所でする必要があります。
冷凍品を扱いたい場合は、シェアキッチンに冷凍庫があるか、冷凍後の保管ができるかも大切です。
冷蔵品・冷凍品は予冷が必要
冷蔵品や冷凍品を発送する時は、予冷も必要です。
- 冷蔵タイプ:10℃以下で6時間以上
- 冷凍タイプ:-15℃以下で12時間以上
- 冷蔵:0〜10℃
- 冷凍:-15℃以下
郵便局のチルドゆうパックでも、差し出されるまでに荷物をあらかじめ冷やしておくよう案内されています。
予冷していない場合、保冷温度が上昇し、他のお客さまの荷物に影響を与えるおそれがあるため、荷物を引き受けできないことがあります。
冷蔵・冷凍品の通販をする場合は、作ったあとすぐに送れるかどうかだけでなく、予冷の時間と保管場所も考えておきましょう。
発送日から逆算してダンドリを立てる
ネットショップで販売する時は、完成品などのゴールから考えていきます。
まずは仮でも良いので日付を入れてみましょう。
やることの総量は決まっているので、それを1〜2ヶ月でやるか、1〜2年かけるかの違いです。
- 商品決定
- 素材準備
- 告知開始
- 販売開始
- 販売終了
- 製造・発送
たとえば、
「〇月〇日 製造、発送」
と決めたら、そこから逆算して、
- 販売終了日
- 販売開始日
- 告知開始日
- 素材準備
- 商品決定
の日付を入れていきます。
まずは小さく始めてみよう
シェアキッチンでお菓子通販を始める時は、最初から大きく始めなくても大丈夫です。
まずは、通販で送れる商品を決め、菓子製造業許可のあるシェアキッチンを探し、見学に行ってみましょう。
そのうえで、仮で良いので「製造・発送日」を決め、そこから逆算して準備を始めます。
日付を入れてみると、商品決定、素材準備、告知開始、販売開始、製造・発送までの流れが見えやすくなります。
できるところから、少量で始めてみましょう。
「通販に使えるシェアキッチンをどう探せば良い?」
「冷蔵・冷凍発送に必要な設備がわからない」
「ネットショップ、ラベル、発送の準備をどこから始めれば良い?」
そんな方は、個別相談で現在地を整理してみませんか?
あなたの商品・販売方法・作る場所・発送方法に合わせて、最初の一歩を一緒に考えます。
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