「焼いたクッキーを袋に入れたけれど、テープで留めるだけでいいの?」

「脱酸素剤を入れているのに、数日後にはお菓子の状態が変わってしまった……」

お菓子を販売する時、最後に必要になるのが、袋や箱に入れてお客様へ届けるための包装です。

袋の口を閉じる方法はいくつかありますが、乾燥剤や脱酸素剤などの鮮度保持剤を使う場合は、対応した袋をシーラーで密封する必要があります。

シーラーは、熱で袋の口を閉じる道具です。

ただ袋を閉じたように見えても、少し隙間が空いていれば、外から空気や湿気が入り続けてしまいます。

この記事では、お菓子販売で使うシーラーの役割、私が実際に使ってきた2台のシーラー、密封する時の注意点を紹介します。

お菓子販売で使うシーラーとは

富士インパルス P-200

シーラーは、熱によって袋の口を圧着し、密封するための道具です。

ラッピングというと、シールやリボンなどの装飾を思い浮かべるかもしれません。

しかし、お菓子の包装には、見た目を整える役割だけでなく、お菓子を外気や湿気から守る役割もあります。

袋の口をテープやシールで留めるだけでは、見た目は閉じていても、密封されているとは限りません。

特に、乾燥剤や脱酸素剤を入れて鮮度を保ちたい場合は、袋とシーラーをセットで考えます。

乾燥剤・脱酸素剤を使う時にシーラーが必要な理由

乾燥剤は、空気中の水分を吸収するものです。

脱酸素剤は、袋の中の酸素を吸収するものです。

どちらも、吸収できる量には限りがあります。

袋の口が密封されていなければ、袋の外から水分や酸素が入り続けます。すると、鮮度保持剤を入れていても、本来の役割を十分に発揮できません。

乾燥剤や脱酸素剤を使う時は、対応する袋にお菓子と鮮度保持剤を入れ、シーラーで袋の口を密封します。

なお、乾燥剤や脱酸素剤は、すべてのお菓子に必ず入れなければならないものではありません。

自分のお菓子の性質、販売方法、設定したい賞味期限などに合わせて考えましょう。

お菓子販売用シーラーを選ぶ時に確認したいこと

シーラーには、数千円程度で購入できるものから、業務用のものまであります。

値段だけで決めるのではなく、使う袋や販売する個数に合わせて選びましょう。

袋の幅に合っているか

まず確認したいのが、シールできる幅です。

袋の横幅よりシーラーの圧着部分が短いと、一度で袋を閉じられません。

販売予定のお菓子に使う袋の大きさを確認してから、シーラーを選びましょう。

使う袋に対応しているか

袋には、さまざまな素材や厚みがあります。

同じシーラーでも、袋によって圧着しやすさが変わります。

購入前に、使いたい袋へ対応しているかを確認します。購入後は、本番のお菓子を包装する前に、実際の袋で試してみましょう。

販売する個数に合っているか

月に数回、少量のお菓子を包装する場合と、一度にたくさんの商品を包装する場合では、必要な機種が変わります。

最初から高価な機種を購入する必要はありません。

まずは現在の活動規模に合ったものから始め、販売数が増えてから買い替える方法もあります。

私が実際に使ってきたシーラー2台と、次に気になる1台

ここでは、私が実際に使ってきた2台のシーラーを紹介します。

価格は資料作成時の参考価格です。購入する時は、販売ページで現在の価格や仕様を確認してください。

1台目は「シールくん」20cm幅

私は2010年、学生だった頃に、なぜかシーラーを購入しました(なぜ買ったのかは、いまだに謎です……)。

最初に使ったのが、20cm幅の「シールくん」です。

購入当時の価格は、5,800円(税別)でした。

比較的導入しやすい価格なので、これからお菓子販売を始める方が、最初の1台として検討しやすいシーラーです。

まずは少量から販売を始めたい方や、使用頻度がまだ多くない方は、このような卓上型から始めてもよいと思います。

2台目は富士インパルスのP-200

富士インパルス P-200

2台目に使ったのが、富士インパルスの卓上型シーラー「ポリシーラーP-200」です。

富士インパルス 卓上型シーラー(ポリシーラー) P-200

購入当時の価格は、15,980円(税込)でした。

販売する個数が増え、継続してシーラーを使う場合は、耐久性や使いやすさも大切になります。

私自身も、活動を続ける中で、2台目として富士インパルスのシーラーを選びました。

シーラー選びに絶対の正解があるわけではありません。現在の販売数、使う袋の大きさ、予算を見ながら選びましょう。

ポリシーラーP-200
created by Rinker

次に買うとしたらショップシーラー FS-215

シールくんもポリシーラーP-200も、片手で袋を押さえて、もう片方の手でレバーを下げてシールする、という構造です。

袋をピンと張ってシールしたり、大量にシールする場合には両手の方がおそらく負担が軽いので、次買うならこちらのシーラーを狙ってます^^

富士インパルス ショップシーラー FS-215
画像引用:楽天からお借りしました
富士インパルス ショップシーラー FS-215_2
画像引用:楽天からお借りしました

両手で袋の両端を持って、ピンと張りながら、台の上でがっしゃんと押すだけでシールできるそうで、作業スピードも上がりそうなので、次に買うならこのシーラーが気になっています(笑)。

富士インパルス ショップシーラー FS-215

「やったつもり」を防ぐ密封の確認方法

シーラーは、袋の口を挟んで熱を加えれば、必ず密封できるわけではありません。

見た目では閉じているように見えても、少しでも隙間が空いていれば、密封したことにはなりません。

本番前に同じ袋で試す

袋の素材や厚みによって、シールする時に必要な加熱時間や加熱レベルは変わります。

まずは同じ袋を使って試し、きちんと圧着できているか確認しましょう。

熱が足りなければ、袋の口が簡単に開いてしまいます。反対に、熱を加えすぎると、袋が溶けたり穴が開いたりすることがあります。

袋の口を平らにして挟む

袋の口にお菓子のかけらが付いていたり、シワが寄っていたりすると、そこから空気が入る原因になります。

シールする部分をきれいにし、シワを伸ばしてからシーラーに挟みます。

シールした後は、圧着部分が途中で切れていないか、袋の端までつながっているかを目で確認しましょう。

シールチェッカーを使う方法もある

シーラーのメーカーから、きちんと密封できているかを確認するためのスプレーも販売されています。

見た目だけでは密封状態が分かりにくい場合は、このようなシールチェッカーを使う方法もあります。

富士インパルス パーフェクトシールチェッカー
画像引用:富士インパルスさんからお借りしました パーフェクトシールチェッカー

シールチェッカーは、シール部分に色の付いた検査液を吹きかけ、液がシール部分から漏れたり浸透したりしないかを確認する商品です。

シールができていれば検査液は漏れませんが、シール不良があると、その部分から検査液が漏れ出します。

検査液は水溶性で洗い流せるとのことですが、販売する商品一つひとつを確認するというより、テスト用の袋を使って、普段のシーラーの使い方や加熱設定を確認するためのものだと、私は捉えています。

サイトの中の人

個人的な理想と希望と願望ですが、
かけるだけでシール不良がわかるメガネが欲しいなと思う今日この頃です…🔍

シーラーと袋はセットで考える

シーラーだけを購入しても、袋が鮮度保持剤に対応していなければ、期待した働きは得られません。

特に脱酸素剤を使う場合は、酸素を通しにくいガス袋(ガスバリア袋)を使います。

一般的なOPP単体の袋は、商品によって乾燥剤に対応する場合がありますが、酸素を通すため、脱酸素剤には対応しません。

袋を購入する時は、販売ページや売り場の表示を見て、「乾燥剤対応」「脱酸素剤対応」などを確認しましょう。

袋、鮮度保持剤、シーラーは、それぞれを別々に選ぶのではなく、組み合わせて考えることが大切です。

まずは自分が使う袋で試してみる

シーラーを購入したら、販売本番の前に、実際に使用する袋で試してみましょう。

お菓子を入れた時にシール部分へ無理がかからないか、袋の幅は合っているか、きれいに密封できるかを確認します。

シーラーの側面や背面にダイヤルがあり、袋の素材や厚みに合わせて、加熱時間や加熱レベルを調整できる機種もあります。

富士インパルス P-200
側面に加熱レベル調整のダイヤルがあります。数字が大きいほど強いです。

乾燥剤や脱酸素剤を使う場合は、実際に包装した状態で数日置き、お菓子の食感や香りがどう変化するかも確認しましょう。

道具を購入しただけで終わらせず、自分のお菓子と包装資材の組み合わせを試すことが大切です。

まとめ|シーラーはお菓子の品質を守る道具

シーラーは、熱で袋の口を閉じ、お菓子を密封するための道具です。

特に乾燥剤や脱酸素剤を使う場合は、対応した袋とシーラーをセットで考える必要があります。

最初の1台は、現在の販売規模、袋の幅、予算に合わせて選びましょう。

そして、シーラーを使っただけで安心せず、袋のシワや圧着部分を確認し、正しく密封できているかを確かめます。

まずは実際に使う袋で試し、自分のお菓子に合った包装方法を整えていきましょう。

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ABOUT ME
yuko kimura
名古屋で菓子製造/飲食店営業許可付きシェアキッチン"すたーとあっぷきっちん"を営んでます / @startup5kitchen / '88年名古屋生 / 名工大建築卒 / 栄養士 / 一児の母 / 小さなお菓子屋さん始め、やりたいことに一歩踏みだす人を増やしたい!