シーラーの選び方|お菓子販売の袋閉じに必要な道具
「焼いたクッキーを袋に入れたけれど、テープで留めるだけでいいの?」
「脱酸素剤を入れているのに、数日後にはお菓子の状態が変わってしまった……」
お菓子を販売する時、最後に必要になるのが、袋や箱に入れてお客様へ届けるための包装です。
袋の口を閉じる方法はいくつかありますが、乾燥剤や脱酸素剤などの鮮度保持剤を使う場合は、対応した袋をシーラーで密封する必要があります。
シーラーは、熱で袋の口を閉じる道具です。
ただ袋を閉じたように見えても、少し隙間が空いていれば、外から空気や湿気が入り続けてしまいます。
この記事では、お菓子販売で使うシーラーの役割、私が実際に使ってきた2台のシーラー、密封する時の注意点を紹介します。
目次
お菓子販売で使うシーラーとは

シーラーは、熱によって袋の口を圧着し、密封するための道具です。
ラッピングというと、シールやリボンなどの装飾を思い浮かべるかもしれません。
しかし、お菓子の包装には、見た目を整える役割だけでなく、お菓子を外気や湿気から守る役割もあります。
袋の口をテープやシールで留めるだけでは、見た目は閉じていても、密封されているとは限りません。
特に、乾燥剤や脱酸素剤を入れて鮮度を保ちたい場合は、袋とシーラーをセットで考えます。
乾燥剤・脱酸素剤を使う時にシーラーが必要な理由
乾燥剤は、空気中の水分を吸収するものです。
脱酸素剤は、袋の中の酸素を吸収するものです。
どちらも、吸収できる量には限りがあります。
袋の口が密封されていなければ、袋の外から水分や酸素が入り続けます。すると、鮮度保持剤を入れていても、本来の役割を十分に発揮できません。
乾燥剤や脱酸素剤を使う時は、対応する袋にお菓子と鮮度保持剤を入れ、シーラーで袋の口を密封します。
なお、乾燥剤や脱酸素剤は、すべてのお菓子に必ず入れなければならないものではありません。
自分のお菓子の性質、販売方法、設定したい賞味期限などに合わせて考えましょう。
お菓子販売用シーラーを選ぶ時に確認したいこと
シーラーには、数千円程度で購入できるものから、業務用のものまであります。
値段だけで決めるのではなく、使う袋や販売する個数に合わせて選びましょう。
袋の幅に合っているか
まず確認したいのが、シールできる幅です。
袋の横幅よりシーラーの圧着部分が短いと、一度で袋を閉じられません。
販売予定のお菓子に使う袋の大きさを確認してから、シーラーを選びましょう。
使う袋に対応しているか
袋には、さまざまな素材や厚みがあります。
同じシーラーでも、袋によって圧着しやすさが変わります。
購入前に、使いたい袋へ対応しているかを確認します。購入後は、本番のお菓子を包装する前に、実際の袋で試してみましょう。
販売する個数に合っているか
月に数回、少量のお菓子を包装する場合と、一度にたくさんの商品を包装する場合では、必要な機種が変わります。
最初から高価な機種を購入する必要はありません。
まずは現在の活動規模に合ったものから始め、販売数が増えてから買い替える方法もあります。
私が実際に使ってきたシーラー2台と、次に気になる1台
ここでは、私が実際に使ってきた2台のシーラーを紹介します。
価格は資料作成時の参考価格です。購入する時は、販売ページで現在の価格や仕様を確認してください。
1台目は「シールくん」20cm幅
私は2010年、学生だった頃に、なぜかシーラーを購入しました(なぜ買ったのかは、いまだに謎です……)。
最初に使ったのが、20cm幅の「シールくん」です。
購入当時の価格は、5,800円(税別)でした。
比較的導入しやすい価格なので、これからお菓子販売を始める方が、最初の1台として検討しやすいシーラーです。
まずは少量から販売を始めたい方や、使用頻度がまだ多くない方は、このような卓上型から始めてもよいと思います。
2台目は富士インパルスのP-200

2台目に使ったのが、富士インパルスの卓上型シーラー「ポリシーラーP-200」です。
購入当時の価格は、15,980円(税込)でした。
販売する個数が増え、継続してシーラーを使う場合は、耐久性や使いやすさも大切になります。
私自身も、活動を続ける中で、2台目として富士インパルスのシーラーを選びました。
シーラー選びに絶対の正解があるわけではありません。現在の販売数、使う袋の大きさ、予算を見ながら選びましょう。
次に買うとしたらショップシーラー FS-215
シールくんもポリシーラーP-200も、片手で袋を押さえて、もう片方の手でレバーを下げてシールする、という構造です。
袋をピンと張ってシールしたり、大量にシールする場合には両手の方がおそらく負担が軽いので、次買うならこちらのシーラーを狙ってます^^


両手で袋の両端を持って、ピンと張りながら、台の上でがっしゃんと押すだけでシールできるそうで、作業スピードも上がりそうなので、次に買うならこのシーラーが気になっています(笑)。
「やったつもり」を防ぐ密封の確認方法
シーラーは、袋の口を挟んで熱を加えれば、必ず密封できるわけではありません。
見た目では閉じているように見えても、少しでも隙間が空いていれば、密封したことにはなりません。
本番前に同じ袋で試す
袋の素材や厚みによって、シールする時に必要な加熱時間や加熱レベルは変わります。
まずは同じ袋を使って試し、きちんと圧着できているか確認しましょう。
熱が足りなければ、袋の口が簡単に開いてしまいます。反対に、熱を加えすぎると、袋が溶けたり穴が開いたりすることがあります。
袋の口を平らにして挟む
袋の口にお菓子のかけらが付いていたり、シワが寄っていたりすると、そこから空気が入る原因になります。
シールする部分をきれいにし、シワを伸ばしてからシーラーに挟みます。
シールした後は、圧着部分が途中で切れていないか、袋の端までつながっているかを目で確認しましょう。
シールチェッカーを使う方法もある
シーラーのメーカーから、きちんと密封できているかを確認するためのスプレーも販売されています。
見た目だけでは密封状態が分かりにくい場合は、このようなシールチェッカーを使う方法もあります。

シールチェッカーは、シール部分に色の付いた検査液を吹きかけ、液がシール部分から漏れたり浸透したりしないかを確認する商品です。
シールができていれば検査液は漏れませんが、シール不良があると、その部分から検査液が漏れ出します。
検査液は水溶性で洗い流せるとのことですが、販売する商品一つひとつを確認するというより、テスト用の袋を使って、普段のシーラーの使い方や加熱設定を確認するためのものだと、私は捉えています。
個人的な理想と希望と願望ですが、
かけるだけでシール不良がわかるメガネが欲しいなと思う今日この頃です…🔍
シーラーと袋はセットで考える
シーラーだけを購入しても、袋が鮮度保持剤に対応していなければ、期待した働きは得られません。
特に脱酸素剤を使う場合は、酸素を通しにくいガス袋(ガスバリア袋)を使います。
一般的なOPP単体の袋は、商品によって乾燥剤に対応する場合がありますが、酸素を通すため、脱酸素剤には対応しません。
袋を購入する時は、販売ページや売り場の表示を見て、「乾燥剤対応」「脱酸素剤対応」などを確認しましょう。
袋、鮮度保持剤、シーラーは、それぞれを別々に選ぶのではなく、組み合わせて考えることが大切です。
まずは自分が使う袋で試してみる
シーラーを購入したら、販売本番の前に、実際に使用する袋で試してみましょう。
お菓子を入れた時にシール部分へ無理がかからないか、袋の幅は合っているか、きれいに密封できるかを確認します。
シーラーの側面や背面にダイヤルがあり、袋の素材や厚みに合わせて、加熱時間や加熱レベルを調整できる機種もあります。

乾燥剤や脱酸素剤を使う場合は、実際に包装した状態で数日置き、お菓子の食感や香りがどう変化するかも確認しましょう。
道具を購入しただけで終わらせず、自分のお菓子と包装資材の組み合わせを試すことが大切です。
まとめ|シーラーはお菓子の品質を守る道具
シーラーは、熱で袋の口を閉じ、お菓子を密封するための道具です。
特に乾燥剤や脱酸素剤を使う場合は、対応した袋とシーラーをセットで考える必要があります。
最初の1台は、現在の販売規模、袋の幅、予算に合わせて選びましょう。
そして、シーラーを使っただけで安心せず、袋のシワや圧着部分を確認し、正しく密封できているかを確かめます。
まずは実際に使う袋で試し、自分のお菓子に合った包装方法を整えていきましょう。
「シーラーを買ったけれど、正しく密封できているか不安」
「袋、乾燥剤、脱酸素剤の組み合わせが分からない」
「包装はできたけれど、商品としての見せ方も整えたい」
そんな方は、小さなお菓子屋さんLabの個別相談をご活用ください。
お菓子の性質や販売方法に合わせて、包装資材、食品表示、シールやタグ、箱やリボンなどの見せ方を一緒に整理します。
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