ブランドコンセプトと屋号の決め方|お菓子屋さんのロゴ・世界観づくりもご紹介

「屋号が決まらない…」「お店の雰囲気をうまく言葉にできない…」と感じたことはありませんか?

この記事では、お菓子販売におけるブランドコンセプトと屋号(店名)の決め方について、初心者さんにもわかりやすく解説していきます^^

ただオシャレにするだけでなく、お客様に選ばれるための「共感される世界観」をつくる考え方を、具体例と一緒に見ていきましょう!

ブランドコンセプトとは?

ブランドコンセプトとは、「どんな人に、どんな価値を届けるか?」という“お店の芯”になる考え方です。

  • どんな人に届けたいか(=理想のお客様=ペルソナさん)
  • 提供する価値のビジュアルや言葉をリサーチする
  • キーとなるフレーズを一旦決める(今後何度も見直し改善していきます)
  • なぜこのお菓子なのか(=ストーリー)

これらのことが言語化・ビジュアル化(イメージ画像化)されていると、商品やパッケージ、SNS投稿、屋号やロゴ、妄想が暴走でOKなので、もし店舗を持つとしたら店舗の内外装のイメージ、店舗のイメージを外に持ち出す形になるマルシェ出店ブースまで、一貫した印象を与えることができます。

お客様は「味」ではなく「世界観」で選ぶ

デパ地下でお菓子を買う時、スーパーで食品を買う時、「試食せずに買う」ことがほとんどではありませんか?

今までの人生の中で食べたことのあるもの、味が想像できるもの、というお買い物も多いと思いますが、食べたことのないものを、

  • 「美味しそう!」
  • 「なんだか素敵!」
  • 「可愛い!おしゃれ!テンション上がる!」

という気持ちで購入します。味が好みなら次(リピート)があるかもしれず、味が好みでない(「思ってたんと違う」)場合は次(リピート)はない、というだけで、味という要素は購入後にしか影響できないのです。

もちろん、一定以上の美味しさは大切です。今の時代、美味しいお菓子を作る技術は、YouTubeやSNSを通じて誰でも習得できるようになっているので、よっぽど「まずいお菓子」に出会いません。ですが、お菓子の試作ばかりしていても、お客様の購買には直結しないのです。

お菓子そのものではなく、「お菓子を通じて感じる世界観」こそが、選ばれる理由になるのです。

コンセプトを考えるための質問

以下のような問いに答えてみると、コンセプトのヒントが見えてきます^^

  • どんな人に届けたい?(年代・ライフスタイル・価値観)
  • その人は、どんな雑貨屋さん・アパレル・カフェが好きそう?
  • どんな気分の時に、このお菓子を選んでほしい?
  • どんな使い方で(ギフト?自分へのご褒美?毎日のおやつ?)このお菓子を選んでほしい?
  • 届けたい言葉や雰囲気は?(たとえば「挑戦する自分になれる」「ご自愛ください」「地球にやさしい」など)

あと、お菓子に限らず、他のブランドのコンセプトを探して、観察してみましょう🔍

屋号(店名)の決め方

コンセプトがある程度見えてきたら、屋号(店名)を考えてみましょう!

屋号を決める3つのポイント

  • 覚えやすさ:パッと見て読める・思い出せる
  • 検索しやすさ:他のお店と被りすぎない・造語もOK
  • 世界観の伝わりやすさ:名前から雰囲気が伝わる

最近では、お菓子屋さんとすぐに分からない“ニュートラルな名前”も人気です。「あえて分かりにくくする」ことで興味を惹く戦略もあります◎

屋号とロゴはセットで考える

ロゴは後で考えるのではなく、屋号を考える段階から並行してアイデアを広げておくとスムーズです。

Canvaなどでフォントを色々試しながら、「この屋号にはこういう文字の雰囲気が合いそう…!」という感覚をつかんでいきましょう^^

コンセプト・店名・ロゴのアイディア出し

case1:「食べきりお菓子」

例えば、「食べすぎてしまう人たちは袋菓子を開けると、一袋食べきってしまうことがいけないと思うから、一袋食べきってもOKなボリュームにしよう!」という想いのお店について考えてみました^^

■コンセプト案

  • 食べきってもOKなお菓子
  • 食べきりお菓子
  • 満たされるお菓子

■店名案

  • hakari(量り)
  • ひとふくろ
  • 1fukuro
  • with me

■ロゴ案

ひとまずはロゴタイプ(文字のみ)ですが、フォントを変えるだけでもイメージが変わりますね!

case2:「日々頑張るお母さんに寄り添うお菓子」

■店名案

  • 妖精のお菓子屋さん
  • こびとのお菓子屋さん
  • ドワーフのお菓子屋さん
  • DWARF PATISSERIE
  • dwarf cookies
  • fairy cookies
  • dwarf baked

■ロゴ案

case3:働く女性のためのお菓子

■コンセプト案

  • シンプルでちょっと(a little bit)上質なライフスタイルフード
  • しなやかに挑戦するあなたのコンディションを整えるお菓子

■店名案

  • a little bit(若干、ちょびっと)
  • 10 minutes

■ロゴ案

まとめ|「好き」を言語化してみましょう

屋号やブランドの世界観は、あなたのお菓子の「印象」を大きく左右します。まずは、自分の好きな世界観・惹かれるものを集めて、言葉にしてみるところから始めてみましょう^^

デパ地下のお菓子屋さんなど、世界観がはっきりしたお店を観察するのもとってもおすすめです◎

あなたのお菓子が「その世界観に惹かれて買われる」ようになりますように^^

関連記事

お菓子販売の「ブランド設計と商品づくり」完全ガイド|コンセプト・ロゴ・パッケージ・チラシ・ラベル

お菓子を販売したいと思っていても何から始めたら良いかわからない…という方はまずはこちらの無料メール講座(お菓子販売ネットショップセミナーの資料付き)をどうぞ▼

無料メール講座